前回は「リノベーションの工事現場で進化するデザインコンセプト〜デザインコンセプトと工事現場・見えてくる全体像〜」の話でした。
リノベーションで自然の光をすくい取る
前回から、一週間経過しました。
デザインの最重要ポイントの「新設の梁を増設」と筋交による補強が完了しています。
自然の光を
すくとりたい!
自然の光をいかに上手く空間に取り込むか、をいつも考えています。
新築ならばサッシュのデザイン等、様々工夫できます。
リノベーションでは、
大きな制約があります。
サッシュを交換・新設しますが、これらはリノベーションにおいて大きなコストがかかります。
デザインとコストを、慎重に考えます。
戸建住宅のリノベーションを考えていらっしゃる方は、
ぜひサッシュの一部変更・新設を、
考えてみてください。
マンションの住戸のリノベーションでは、サッシュや玄関ドアは「共用部」となり、設計・工事の対象になりません。
対して、「全てが工事対象になりうる」個人邸。
部分的にサッシュ・窓を変更することは、「新たな空間に生まれ変わる」ために大きなポイントになります。
アウトドアリビングと大きな窓
練馬の家では「アウトドアリビング」のテラスとリビングの間に、既存のサッシュよりも大型のサッシュを入れました。
そして、リビングとアウトドアリビングのテラスの空間を繋げました。
シンプルな箱の練馬の家のリビングの空間に、
美しい自然の光を、すくいとって、
室内の空間にとりこみたい。
「自然の光をすくいとる」ことを考えました。
スリット状のサッシュ:空間に注ぎ込む切り取られた光
そして、スリット状のサッシュをいれました。
スリット状の窓からは切り取られた光が注ぎ込み、空間を彩ります。
大きな地震の際に地震エネルギーを少し逃して、合理的な耐震性能を持たせるために箱の角に隙間を設けています。
木造建築の強さに関する話を、上記リンクでご紹介しています。
小さなサッシュなので外壁の工事も少なく面積ですみますので、
細長いサッシュの新設は、
コスト面でも合理的です。
美しい自然の光を上手く取り込むと同時に、耐震性アップになります。
次回は、内装工事の話です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。