リノベーションで自然の光をすくい取る〜スリット状のサッシュ・空間に注ぎ込む切り取られた光・アウトドアリビングと大きな窓〜|練馬の家9・東京の建築設計

前回は「リノベーションの工事現場で進化するデザインコンセプト〜デザインコンセプトと工事現場・見えてくる全体像〜」の話でした。

目次

リノベーションで自然の光をすくい取る

練馬の家:梁の追加工事 (新建築紀行)

前回から、一週間経過しました。

デザインの最重要ポイントの「新設の梁を増設」と筋交による補強が完了しています。

Yoshitaka Uchino

自然の光を
すくとりたい!

自然の光をいかに上手く空間に取り込むか、をいつも考えています。

新築ならばサッシュのデザイン等、様々工夫できます。

Yoshitaka Uchino

リノベーションでは、
大きな制約があります。

サッシュを交換・新設しますが、これらはリノベーションにおいて大きなコストがかかります。

デザインとコストを、慎重に考えます。

練馬の家:サッシュ工事 (新建築紀行)

戸建住宅のリノベーションを考えていらっしゃる方は、

Yoshitaka Uchino

ぜひサッシュの一部変更・新設を、
考えてみてください。

マンションの住戸のリノベーションでは、サッシュや玄関ドアは「共用部」となり、設計・工事の対象になりません。

対して、「全てが工事対象になりうる」個人邸。

部分的にサッシュ・窓を変更することは、「新たな空間に生まれ変わる」ために大きなポイントになります。

アウトドアリビングと大きな窓

練馬の家:コンセプト (新建築紀行)

練馬の家では「アウトドアリビング」のテラスとリビングの間に、既存のサッシュよりも大型のサッシュを入れました。

そして、リビングとアウトドアリビングのテラスの空間を繋げました。

シンプルな箱の練馬の家のリビングの空間に、

Yoshitaka Uchino

美しい自然の光を、すくいとって、
室内の空間にとりこみたい。

「自然の光をすくいとる」ことを考えました。

スリット状のサッシュ:空間に注ぎ込む切り取られた光

練馬の家:サッシュ工事 (新建築紀行)

そして、スリット状のサッシュをいれました。

スリット状の窓からは切り取られた光が注ぎ込み、空間を彩ります。

大きな地震の際に地震エネルギーを少し逃して、合理的な耐震性能を持たせるために箱の角に隙間を設けています。

木造建築の強さに関する話を、上記リンクでご紹介しています。

小さなサッシュなので外壁の工事も少なく面積ですみますので、

Mana Muraki

細長いサッシュの新設は、
コスト面でも合理的です。

美しい自然の光を上手く取り込むと同時に、耐震性アップになります。

練馬の家:スリットからの光

次回は、内装工事の話です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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