前回は「リノベーションと断熱設計〜断熱性・施工性が高いロックウール・断熱性能アップで冬も暖かい住まい〜」の話でした。
リノベーションと断熱設計〜断熱性・施工性が高いロックウール・断熱性能アップで冬も暖かい住まい〜|…
大事な断熱性能の大幅アップ
目次
デザインコンセプトと工事現場
耐震補強・断熱性向上の工事が完了しました。
配線・配管などの設備工事も順調に進んでいます。
耐震性能に配慮した安心な家づくり〜人体の「骨と骨格」に相当する建築構造・構造設計とデザイン・軸組…
安心・安全な構造の建物をつくること
いよいよ、デザインコンセプトの重要な部分の工事です。
練馬の家は、梁を「テーマにしたデザイン」がコンセプトです。
箱型のシンプルなリビングにランダムに架かる梁に、さらに大梁を追加します。
Yoshitaka Uchino
「均等に並ぶ梁をデザイン化」する
コンセプトです。
多くの梁によって、耐震補強も兼ねるイメージです。
濃い色の梁は既存の梁、薄い色の梁は新設の梁です。
かなりピッチが細かいので、大きな模型を作って梁のピッチや大きさなどを設計時に検討しました。
リノベーションの工事現場で進化するデザインコンセプト:見えてくる全体像
木造建築は、筋交や構造用合板などの面材が耐震要素となります。
構造設計は、構造ソフトによる厳密な構造計算と、建築基準法による「簡易な構造計算」があります。
「簡易な構造計算」は、木造建築の面としての強さを評価します。
高度な構造ソフトによる構造設計では「梁の補強」は大きな要素ですが、「簡易な構造計算」においては、
梁を増やしても、耐震性アップの評価には
ならないです。
「簡易な構造計算」では評価されない「梁の増加」ですが、
これだけ梁が沢山あると、
とても構造的に強くなったと思います。
このアクソノメトリックをみると、檻のように梁で固めて頑強な感じが分かります。
この梁の設置工事が終わると、全体像が見えてきました。
コンセプトを現場で確認し、細かな納まり等などデザインを進化させます。
現場でデザインが
進化してゆきます。
いよいよ工事は佳境に入ります。
次回は、自然光の話です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。