リノベーションの工事現場で進化するデザインコンセプト〜デザインコンセプトと工事現場・見えてくる全体像〜|練馬の家8・東京の建築設計

前回は「リノベーションと断熱設計〜断熱性・施工性が高いロックウール・断熱性能アップで冬も暖かい住まい〜」の話でした。

目次

デザインコンセプトと工事現場

練馬の家:リビングの既存梁と新設梁 (新建築紀行)

耐震補強・断熱性向上の工事が完了しました。

配線・配管などの設備工事も順調に進んでいます。

いよいよ、デザインコンセプトの重要な部分の工事です。

練馬の家は、梁を「テーマにしたデザイン」がコンセプトです。

箱型のシンプルなリビングにランダムに架かる梁に、さらに大梁を追加します。

練馬の家:アクソノメトリック (新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

「均等に並ぶ梁をデザイン化」する
コンセプトです。

多くの梁によって、耐震補強も兼ねるイメージです。

濃い色の梁は既存の梁、薄い色の梁は新設の梁です。

練馬の家:模型(新建築紀行)

かなりピッチが細かいので、大きな模型を作って梁のピッチや大きさなどを設計時に検討しました。

リノベーションの工事現場で進化するデザインコンセプト:見えてくる全体像

練馬の家:アクソノメトリック(新建築紀行)

木造建築は、筋交や構造用合板などの面材が耐震要素となります。

構造設計は、構造ソフトによる厳密な構造計算と、建築基準法による「簡易な構造計算」があります。

「簡易な構造計算」は、木造建築の面としての強さを評価します。

高度な構造ソフトによる構造設計では「梁の補強」は大きな要素ですが、「簡易な構造計算」においては、

Yoshitaka Uchino

梁を増やしても、耐震性アップの評価には
ならないです。

「簡易な構造計算」では評価されない「梁の増加」ですが、

Mana Muraki

これだけ梁が沢山あると、
とても構造的に強くなったと思います。

このアクソノメトリックをみると、檻のように梁で固めて頑強な感じが分かります。

練馬の家:リビングの既存梁と新設梁 (新建築紀行)

この梁の設置工事が終わると、全体像が見えてきました。

コンセプトを現場で確認し、細かな納まり等などデザインを進化させます。

Yoshitaka Uchino

現場でデザインが
進化してゆきます。

いよいよ工事は佳境に入ります。

次回は、自然光の話です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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