練馬の家 8〜戸建住宅リノベーション・工事中に進化するコンセプト・デザインコンセプトと構造設計〜|東京の建築設計

前回は「練馬の家 7〜戸建住宅リノベーション・断熱計画・ロックウール〜」の話でした。

目次

デザインコンセプトと工事現場

練馬の家:リビングの既存梁と新設梁 (新建築紀行)

耐震補強・断熱性向上の工事が完了しました。

配線・配管などの設備工事も順調に進んでいます。

いよいよ、デザインコンセプトの重要な部分の工事です。

練馬の家は、梁を「テーマにしたデザイン」がコンセプトです。

箱型のシンプルなリビングにランダムに架かる梁に、さらに大梁を追加します。

練馬の家:アクソノメトリック (新建築紀行)

「均等に並ぶ梁をデザイン化」する
コンセプトです。

多くの梁によって、耐震補強も兼ねるイメージです。

濃い色の梁は既存の梁、薄い色の梁は新設の梁です。

かなりピッチが細かいので、大きな模型を作って、梁のピッチや大きさなどを設計時に検討しました。

デザインコンセプトと構造設計

木造建築は、筋交や構造用合板などの面材が耐震要素となります。

構造設計は、構造ソフトによる厳密な構造計算と、建築基準法による「簡易な構造計算」があります。

「簡易な構造計算」は、木造建築の面としての強さを評価します。

高度な構造ソフトによる構造設計では「梁の補強」は大きな要素ですが、「簡易な構造計算」においては、

梁を増やしても、耐震性アップの評価には
ならないです。

練馬の家:アクソノメトリック(新建築紀行)

これだけ梁が沢山あると、
とても構造的に強くなったと思います。

このアクソノメトリックをみると、檻のように梁で固めて頑強な感じが分かります。

練馬の家:リビングの既存梁と新設梁 (新建築紀行)

この梁の設置工事が終わると、全体像が見えてきました。

コンセプトを現場で確認し、細かな納まり等含め、進化させます。

いよいよ工事は佳境に入ります。

次回は、自然光の話です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

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