戸建住宅リノベーションの始まり・リノベーション・デザインとコスト・既存図面〜|練馬の家1・東京の建築設計

目次

新築リノベーション:デザインとコスト

練馬の家:リビング(新建築紀行)

新建築紀行では、実際の現場や設計に関わる話を書いてゆきます。

日々、集合住宅・個人邸・幼稚園などを設計・監理しています。

最初は最近増えてきた、個人邸のリノベーションのお話です。

練馬の家:解体工事(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

リノベーションは
建築を再生させるという意味では、とてもやりがいがあります。

その一方で、実はリノベーションの設計は、新築の設計よりも大変なことが多いです。

設計する際に、今ある既存の建物をよく調査して、それを図面に復元する必要があります。

そのため、新築にあるような法律的な申請がなくても、業務の手間と時間が結構かかります。

そして、工事コストが、意外と高くかかることがあります。

丁寧に「内部や外部の一部を壊して、新たに作り、補修して・・・」が必要なリノベーション。

その部分で、大工さんの手間・時間が、意外にかかるため、コストアップになります。

新築と大して変わらない金額が、かかる場合もあります。

場合によっては、「新築以上のコストとなる」話を聞くこともあります。

Yoshitaka Uchino

私たちの設計は
「コンセプトを大事にしながら、合理的な設計」を心掛けています。

そして、合理的に工事費用・コストを削減しています。

練馬の家:解体工事(新建築紀行)

最近は色々と分かってきたことが多いので、リノベーションの設計のコツが分かってきました。

そして、リノベーションのコスト管理もポイントが分かるようになりました。

Yoshitaka Uchino

コスト管理は、新築よりも難しい面が
あります。

「解体してみてびっくり」ということも、リノベーションではよくあります。

「びっくり」という事態が発生した時は、現場で建築会社と協議します。

その場合も、出来るだけコストアップにならないように心掛けています。

リノベーションの既存図面

練馬の家:新築時上棟(新建築紀行)

古い木造住宅だと、図面がない場合もあります。

その場合は、図面を復元するだけでも、結構な作業になることもあります。

図面があっても、工事中に

Mana Muraki

柱・梁の位置や大きさが、
図面と全然違う・・・

ということも、よくあります。

昔の建築中の写真、特に上棟の時の写真があると非常に役立ちます。

木造住宅の場合、「柱がどこにあるか、どのくらいの大きさの梁がどこにあるか」がとても重要です。

上記のような写真があると、とてもよく分かります。

柱は現地調査で大体わかりますが、梁は天井裏をみても、よく分からないことが多いです。

住まいのリノベーションをお考えの場合、

Mana Muraki

ぜひ、昔の図面・工事の写真を
探してみてください。

練馬の家:新築時上棟(新建築紀行)

上記のような部分的な軸組(柱・梁の構成)写真も、

Yoshitaka Uchino

とても貴重な
設計の手掛かりになります。

次回は、解体工事の話です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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