前回は「戸建住宅リノベーションのデザインコンセプト〜既存の建物と構造を活用・構造補強とデザイン・梁を均等に配置・デザイン的秩序を生む〜」の話でした。
リノベーションのポイントと解体して分かること:既存構造の部分的補強
内部の柱や梁はほとんど傷んでなかったのですが、やはり外壁面は少し傷んでいました。
雨などの湿気で、土台が一部腐食していたのです。
ここまで傷んでいると、交換する必要があります。
そこで、土台と柱の一部を切って、交換しました。
こういう手間がリノベーションのコストアップにつながりますが、やはり構造は大事です。
他の部分は多少の傷みがありましたが、すぐに交換等する必要はなかったので、そのままとしました。
リノベーションは、こういうところでコストがかかります。
「どこにコストをかけるか」を上手く見極めて設計し、工事監理を進めることが大事なポイントです。
気になるところが
あるけど・・・
メリハリをつけないと、
どんどんコストアップしてしまう。
リノベーションであることを意識して、必要な部分のみ補強・補修します。
大事な構造の補強と改修
建築家や工務店にご自宅のリノベーションを依頼する場合に、大事なポイントがあります。
ぜひ、「構造の補強・改修を、どのように考えているのか」を聞いてみましょう。
内部の梁の状態は、なかなか良い感じです。
設計当初から「梁の補強をデザインに活かす」コンセプトです。
木造の梁は、温かみがあっていいです。
2階の解体も完了しました。
解体が完了したところで、想定していた図面との整合性を確認します。
ほとんど予想していた通りだったけど、
予想外のところに柱が一本ありました。
予想外のことも、
うまくデザインに活かそう。
梁とデザインコンセプト
デザインコンセプトを確認しながら、解体工事の状況をチェックします。
そして、構造の補強で発生する追加費用に関しては、工務店と協議して、できるだけ減額して頂きました。
その上で、
構造の一部の補強などで、
〜円ほど、追加工事費がかかります。
この値段で承知しました。
お願いします。
構造補強・改修、追加コストの確認・建主に了解頂いて、次に進みます。
次回は、構造補強の話です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。