マンションの工事のプロセス〜杭と地盤改良の合理的比較・設計図書の構造性能のチェックと試験杭・鉄筋コンクリート造の高い耐火性能・壁式構造とラーメン構造〜|石神井公園の集合住宅4・東京の建築設計

前回は「マンションの建築工事のプロセス〜建物を支える地盤と杭・コストに配慮した最適な地盤改良の設計・地盤改良と試験杭〜」の話でした。

目次

マンションの工事のプロセス:杭と地盤改良の合理的比較

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:断面図(新建築紀行)

5階建ての建物の石神井公園の集合住宅。

鉄筋コンクリートの建物は、4階建てくらいまでは、杭や地盤改良なしでも施工可能です。

一方で、5階建となると、杭または地盤改良は必須です。

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石神井公園の集合住宅:1F平面図(新建築紀行)

周囲を石神井公園に囲まれる、類い稀な立地の計画地には「風致地区」の強い規制がありました。

この規制は、特に高さ・面積に強い規制があるため、5階の部分は比較的小規模です。

そのため、杭を施工するとしても比較的短い杭で済みそうでした。

杭と地盤改良のコストを
合理的に検討して、地盤改良に決定しました。

そして、地盤改良の工事を進めてゆきます。

設計図書の構造性能のチェックと試験杭

石神井公園の集合住宅:地盤改良工事(新建築紀行)

地盤改良の工事は、まずは「試験杭」と言うサンプル・試し杭を施工します。

サンプルの試験杭施工を終えて、

予定通りの
構造耐力を確認しました!

設計図通りの構造性能の確認が完了しました。

このように、設計図通りの性能確保の
チェックは大事です。

そして、いよいよ地盤改良工事です。

大型の重機がたくさん入ってきて、建築が建つ部分を掘ってゆきます。

地盤改良は「建築が建つ=基礎が作られる」部分全面に実施します。

石神井公園の集合住宅:地盤改良工事(新建築紀行)

そして、大きな穴が掘られてゆきます。

そこに、特殊な溶液で土を固めて構造的に頑丈にするのが、地盤改良工事です。

鉄筋コンクリート造の高い壁式構造とラーメン構造

石神井公園の集合住宅:地盤改良工事(新建築紀行)

特殊な機械が据え置かれ、いよいよ地盤改良です。

どんどん地盤改良が、進んでゆきます。

石神井公園の集合住宅:地盤改良工事(新建築紀行)

この建築の構造は、壁式鉄筋コンクリート造です。

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石神井公園の集合住宅:アクソノメトリック(新建築紀行)

鉄筋コンクリートの部分が、柱・梁のラーメン構造の場合より
大分少なくなりました。

マンションで最も多い鉄筋コンクリート造は、多くの場合、柱・梁のラーメン構造です。

今回は、鉄筋コンクリート造の「壁式構造」と言う「壁で支える構造」にしました。

柱や梁がボコッと出てこないので、シンプルでスッキリした構造になります。

頑丈な鉄筋コンクリート造の最も大きな特徴は、極めて高い耐火性です。

鉄骨造や木造と比較して、
鉄筋コンクリート造は圧倒的に耐火性能が高いです。

一方で、耐火性能が高く、非常に頑丈な反面、非常に重い構造です。

新建築紀行
地震のメカニズム(新建築紀行)

その為、「自重(分のさ)が大きい」=「建物が重くなる」=「地震力が強くなる」となります。

メリットが大きい鉄筋コンクリート造の建物は、「強い地震力に耐える構造」が必要です。

石神井公園の集合住宅は、壁式構造とすることでスッキリした構造になりました。

耐火性能を十分に確保して、スッキリした構造の壁式構造は、制約も大きいですがオススメです。

そして、必要な地耐力を小さくして、地盤改良のコストを削減しました。

基礎や地盤にかかるコストは
結構大きいです。

基礎をしっかり・綿密に設計して
コスト管理することは大事です。

次回は、根切工事の話です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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