アイデア:都市広場~建蔽率の制限・最大限のボリューム・石神井公園の集合住宅~|東京の建築設計から

今回は「アイデア:都市広場~石神井公園の集合住宅~」の話でした。

目次

厳しい建蔽率の制限:風致地区

石神井公園の集合住宅:配置図(新建築紀行)

石神井公園の計画地は、風致地区の指定による厳しい建蔽率の制限がありました。

広場の空間を創り出すために考えたことは、この厳しい建蔽率の制限を逆手に取ることでした。

Yoshitaka Uchino

制約を逆手にとって、新しいデザインを
生み出したい。

「法規に制約を受ける」のではなく、「法規の活用」を考えました。

建築面積の制約と各住戸の居住環境を優先することで、敷地の北側にヴォイドをつくり、

Yoshitaka Uchino

「都市の中庭」を
創り出しました。

北側の広場は、自然光が少なくなります。

広場と公園と接続させることで、光溢れる広場となりました。

最大限のボリュームと中庭・広場

石神井公園の集合住宅:中庭(新建築紀行)

法規制による建築のボリュームを最大限確保しながら、広場へ出来るだけ自然光が降り注ぐように考えました。

壁面と階段はホワイトで仕上げられ、広場の象徴性を高めます。

石神井公園の集合住宅:模型(新建築紀行)

そして、自然光の反射により、広場が明るくなるように考えています。

上部に屋根のない天空のこの広場は、晴れた日も雨の日も自然を感じることが出来ます。

石神井公園の集合住宅:中庭上空の空(新建築紀行)

広場では見上げれば「自分だけの空」を見ることが出来ます。

孟宗竹を植え、公園の自然との連続性を生み出し、

自然石の玄昌石と共に自然のぬくもりを感じることを意図しています。

石神井公園の集合住宅:中庭(新建築紀行)

この広場はエントランスホールに接続し、各階の階段・EVと隣接しています。

住まい手は、いつも広場を眺めながら自らの住戸に至ります。

Yoshitaka Uchino

住む方々が、楽しく憩える共用空間を
つくりたい。

ミコノス島では、大らかな雰囲気の共用空間が見られました。(上記リンク)

住まい手にとって、身近な存在となるような広場を創り出したいと考えています。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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