前回は「地中海の美しい島々 9〜起伏に富んだ「歩いて楽しい」空間・ミコノス島・ギリシャ〜」の話でした。
街中の可愛い子猫が映える空間
楽しみながら歩いていると、子猫に出会いました。
ちょこんと座っている、かわいい子猫。
「ギリシャならでは」で、
映画のワンシーンのようです
また少し急で長い階段空間が出てきました。
木製手すりが少し傷んでいます。
これでは、手すりとしての機能にいまひとつ不安を感じます。
「ちょっと傷んでいてもOK」みたいなギリシャらしい大らかな感じが、とても良いです。
日本の街では、考えられないルーズな感じですが、それもまたヨーロッパらしさの一つと感じます。
みんなの公共空間:「広場で皆で集う」文化
上陸した時は雨がパラパラしていましたが、曇りになってだいぶ落ち着いてきました。
色々なものが無造作に放置されている感じが、また「不思議な大らかさ」を感じさせます。
先ほどの狭い道空間にしても、この無造作な感じにしても、
「みんなの公共の空間だから、
お互いうまく使いながら、楽しく」という雰囲気です。
そういう大らかさもまた、
「公共性が発達した」ヨーロッパならではです。
両側を高い建物に囲まれた、細長い階段空間です。まるで谷のようです。
いくつかドアがありますが、ドアを開いたら、歩いている人に当たってしまいそうです。
当たったら結構痛そうですが、
そういうことも、
あまり気にしない「大らかさ」・・・
これこそが、
ギリシャらしい公共空間に対する考え方です。
日本には、西欧的な広場は近代までありませんでした。
神社の境内などが「広場的」空間でしたが、囲われた西欧的広場は、近代以降の都市空間や建築で具現化されています。
「広場で皆で集う」文化が長年育まれてきた西欧。
そこでは「公共空間に対する高い意識」があって、公共空間をうまく共有して使う文化・慣習があると思います。
そういう文化・慣習があるからこそ、
この狭い道空間が成り立つのだろう。
と思いを巡らしながら、ギリシャの街並を楽しみました。
次回は上記リンクです。