前回は「アイデア : 有機的ヴォイド~茨城の家・無の空間~」の話でした。
アイデア : 有機的ヴォイド~茨城の家・無の空間~|東京の建築設計から
小さなヴォイドと余白のような間
目次
建築の都市広場
今回は、「都市広場 」のアイデアの話です。
イタリアやフランスなどの西洋の都市には、必ずと言って良いほどあり、重要な空間である広場。
この広場を、日本の都市空間に生み出す建築の内部で作り出したいと考えています。
Yoshitaka Uchino
集合住宅を設計する際には、
「集まって住むこと」を改めて問い直します。
そして、その土地ならではのコンセプトを考えます。
住まいを足し合わせた建築ではなく、「集まっているからこそ得られる空間」を 創りたいと考えています。
道空間・広場の空間を創り出せないか、
と考えています。
「集まって住む」からこそ、集合住宅において、住まい手が自由に過ごせる空間が欲しいです。
広場の空間が必要ではないか、
と考えています。
集合住宅へ至る際には、街から道路を通って到達します。
多くの集合住宅において敷地内に足を踏み入れた途端、都市空間にある広場と道の空間は喪失します。
エントランスホールから各住戸へ至る廊下などは、「単なる経路」となっています。
人が集まり、憩い、自然を感じることの出来る広場
集合住宅だからこそ、人が集まり、憩い、自然を感じることの出来る広場を創りたいと考えております。
石神井公園の集合住宅では、西欧の広場のような「都市の中庭」を創り出しました。
この中庭は、壁面とルーバーで内包された空間です。
経済的合理性を追求する集合住宅において、このような広場の空間を創り出すことは 難しい面があります。
法規制等詳細に検討して、コスト・居住性を考えて検討します。
ふくらみのあるパブリックスペースを、
合理的に創り出すことを考えてます。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
アイデア:都市広場 〜熊本の家・住宅の広場・子どもたちが楽しい空間・子どもたちが身近に感じるテラス…
子どもたちが楽しく過ごすテラス=広場
次回は上記リンクです。