前回は「こだわりのおしゃれな洗面室〜世界で一つだけの洗面化粧台〜」でした。
たくさん入る土間収納:機能的でなんでも入れられる収納
今回は、収納空間・土間収納の話です。
家を設計する際は、リビングや個室等など、「実生活の空間」が大事です。
そのため、私たち建築家は、例えば家・住宅を設計する際は、
〜のような空間を
つくりたい・・・
とか、
自然光があふれるリビングと、
木のテラスのある家を立体的につくりたい・・・
など、リビングなどのメインの空間をまず考えます。
そして、アイデアやコンセプトを考えた上で、具体的な設計を進めてゆきます。
そのプロセスで、スケッチしたり、模型を作成するなどして、設計案を固めてゆきます。
リビングや個室などのメインの空間と並行して、水回りなどのプランも考えます。
そして、それぞれの部屋や生活スタイルに応じて、収納を配置してゆきます。
実際に生活することを考えると、
収納は非常に大事な要素です。
「ただモノを入れるだけ」の機能の収納。
その空間は、住まいやその建築にいる方が「過ごすスペース」ではありません。
そのため、どうしても「後回し」にしてしまいがちな収納スペース。
水回りと同様に、実生活においては「収納は意外と、非常に大事」な存在です。
旅行鞄・ゴルフバッグ・バーベキューセットや靴など、大きなモノの置き場所には悩みます。
これらの他にも「生活空間には置きたくない」けれども、「必要なモノ」があります。
そして、大事なもので「大きな収納力が必要なモノ」は結構あります。
そこで、
私たちが設計する際には、
玄関の脇に土間収納をご提案することが多いです。
3畳くらいの小さな空間でも、
収納としてはとても広いですね。
なんでも置くことできるし、たくさんのモノが置けます。
靴や傘なども収容できる土間収納
靴や傘なども置けるように、棚やバーを適宜設置した土間収納。
豊島の家では、
私は靴が多いので、
靴を置けるスペースがあると嬉しい。
という建主のご要望を頂きました。
そこで、主に女性向けの靴が大量に収納できる棚を設置しました。
この棚は可動式の木集成材で作成しており、高さが変えられます。
ブーツや
様々な靴に対応できます。
これだけのスペースがあれば、
たくさんの靴が置けます。
可動式の棚なので、ブーツ等の高さのある靴を下段に置く時は、棚の高さを調整できます。
この土間収納へは玄関から直接出入りできます。
また、意外と大事な「傘の置き場所」。
玄関に傘立てを置く方が多いと思いますが、大雨の日などは、傘立て周辺が結構濡れます。
そこで、傘をかけられるようなバーを適切な高さに設置しました。
土間収納を入って、
すぐ左手に傘をかけられます。
これはちょっとした工夫ですが、完成後建主からは
土間収納の
傘立がとても便利!
と大変好評です。
この時は、基本的な棚やバーなどを設置した計画案を私たちが作成しました。
その後に図面をお見せして、
このあたりは、
〜の高さの棚が良いわ。
など、建主のご要望に合わせて修正して工事を進めました。
私たちは設計者は、様々なニーズに応じて、生活を想像してプランを描きます。
建主の生活スタイルをイメージしながら、棚やバーをレイアウトしますが、
最も生活スタイルをご存知なのは、
建主ご自身なので、好みやご要望をお聞きします。
工事中は実際に入っていただき、
ここに
靴を置いて・・・
ここには、
〜を置こうかしら・・・
みたいにイメージを持っていただきます。
コートなどをかけられるように、バーを多く設置しました。
こういう土間収納があると、
家の様々な物を置けるので、おすすめです。
この大きな土間収納によって、リビングの空間がすっきりします。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。