こだわりのおしゃれな洗面室〜世界で一つだけの洗面化粧台・シンプルデザインの化粧台〜|東京の建築設計から

前回は、「こだわりのキッチン 1〜世界で一つだけの造作キッチン〜」の話でした。

目次

シンプルデザインの化粧台

豊島の家:洗面化粧台(新建築紀行)

今回は、洗面化粧台を造作で製作する話です。

洗面化粧台に関しては、まず基本的なデザインを決めます。

その上で、デザインに合う洗面器・水栓等を選び、設計図書を作成します。

Yoshitaka Uchino

シンプルで
使いやすい洗面化粧台をデザインしました。

依頼者

いいですね。
この収納を少し大きくできますか?

Yoshitaka Uchino

出来ます。
ご要望に合わせて、収納を大きくします。

そして、建主のご要望をお聞きして、適宜修正・変更します。

豊島の家:造作キッチン(新建築紀行)

豊島の家では、全体の建築デザインに合わせて、「空間の重要な家具」としてキッチンを設計しました。

キッチンはシンプルな箱型のデザインで、木の箱に白い天板が乗っているようなデザインです。

洗面化粧台も、同様なシンプルデザインで考えました。

Yoshitaka Uchino

天板も引き出しも
木で作成しよう。

「木の箱」のような洗面化粧台にしました。

キッチンも同様に「木の箱」のデザインを考えましたが、様々な調理をするキッチンでは天板の耐久性が大事です。

そこで、天板は薄くて美しい白いセラミックの製品を用いました。

洗面化粧台は、キッチンとは大きく異なります。

水が多少跳ねますが、天板に多くの水分がある状況は、「コップの水がこぼれた」時などに限定されます。

そこで、洗面化粧台の天板は、木の集成材を用いて「自然の木の雰囲気」を大事にしました。

「水の対策」として、天板にはウレタン塗装という「水に強い」塗装を施しています。

そして、水栓・洗面器はイタリア製のオシャレで機能性の高い製品をおすすめしました。

Yoshitaka Uchino

イタリア製の
この水栓・洗面器が合うと思います。

依頼者

きれいな
水栓と洗面器ですね。

依頼者

イタリア製だと、
国産と違って、高価ではないですか?

Yoshitaka Uchino

こちらの製品は、
イタリア製ですが、手頃な価格です。

依頼者

それでは、
こちらの水栓・洗面器でお願いします。

建主にも、ご了解いただきました。

建主の要望を盛り込んだ「世界で一つだけの」化粧台

豊島の家:洗面室(新建築紀行)

完成した洗面化粧台です。

少し広めの化粧台なので、収納量と使い勝手のご希望を建主から頂いて、原案に修正を重ねてゆきました。

原案では、正面は壁面全面を鏡とした三面鏡の予定でした。

依頼者

ちょっとした小物等を入れる、
大きめの収納が欲しいです。

というご要望を頂き、向かって左手にシンプルな開戸の収納を作りました。

シンプルな収納ですが、数万円のコストアップとなります。

建築工事では、様々なコストアップの要因があります。

設計や工事の工夫によって、コストアップは出来るだけ低減します。

その一方で、建主による「追加の要望」などのコストアップは、相応の増額となります。

建築の最中に夢が膨らんだり、ちょっとした収納や棚などの追加のご要望をいただくことが多いのが実情です。

棚や収納などの機能的な面は、デザインを意識して私たちが事前に十分検討していますが、

Mana Muraki

建主の好みや
生活スタイルに合わせます。

その「好み」や生活スタイルに合わせた建主の考え方で、追加工事費用は、「ある程度発生する」傾向にあります。

一方で、追加工事がかさむと「チリも積もれば・・・」となりますので、「コスト減」を考えることも大事です。

今回は、

Yoshitaka Uchino

収納の分コストアップ
となります。

Yoshitaka Uchino

そこで、製作する予定だった三面鏡は
既製品へ変更する案を考えています。

Yoshitaka Uchino

それによって減額となり、
追加の収納の追加工事費がなくなりますが、いかがでしょうか?

依頼者

ぜひ、
そうして下さい。

こうして、三面鏡を手頃な値段の既製品へ変更して、コストアップを抑制しました。

洗面室の先は、脱衣室です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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