前回は「たくさん入る土間収納〜便利・機能的でなんでも入れられる収納〜」でした。
家の顔・玄関
今回は、玄関の話です。
玄関は毎日出入りする場所で、来客の方に対しては「家の顔」になりますね。
玄関から廊下を通って・・・というプランが多い家・住宅。
私たちが設計する家では、出来るだけ廊下は作らず、空間が連続するイメージで設計します。
玄関から入ったら、すぐにリビングなどに続きます。
廊下もリビングと玄関に一体化して、
合理化しています。
玄関と住まいへの配慮
親戚や知人以外に宅配業者の方など、様々な方が出入りする玄関。
リビングが、全部見えるのは
ちょっと・・・
というご意見を伺うことがあります。
その場合は、リビングのメインとなる部分は、
玄関からは見えないように配慮します。
豊島の家では、玄関からはキッチンが見えます。
玄関周辺の空間もリビングの一角として設計しました。
そして、玄関からもリビングからも、洗面室へ至りやすい動線にしました。
玄関はシンプルにすっきりと作り、靴箱も造作で制作しています。
靴箱の上には、ちょっとしたものを置いたり、花瓶などを置けるようにしています。
ピクチャーレールを設置して、
写真や絵をかけられるようにしています。
コンセントも設置しているのが、
ポイントですね。
携帯などちょっとした電子機器の充電等にも使えます。
玄関脇の鏡
玄関脇には大きめの鏡を設置して、出かける前に「ちょっと姿を確認」出来ます。
出かける直前に、
姿を確認できるのがいい!
と建主からは好評をいただいています。
また、本棚と収納を一体化した造作家具を設置して、たくさんの本が置けるように考えました。
本が並んでいると楽しいです。
玄関付近の空間に本棚を設置して、日常的に本と接する空間を生み出しました。
昔のアルバムなどを
フラッと手に取ることが多くなった。
と建主から嬉しい報告をいただきました。
熊本の家では、リビングに面した本棚を設置しました。
豊島の家では、リビングと玄関の「間」のような空間に本棚を作りました。
「間」の空間は、「特定の用途がある」空間というよりも「様々な用途がある」空間です。
リビングの一角であり、「リビングのような玄関のような」曖昧な空間。
この曖昧な空間に本棚を置き、そこで少し本・アルバムなどを読んでいただくイメージです。
そして、本棚の一部に仏壇を配置できるように考えました。
玄関脇に仏壇を配置することで、
少し上がって、
お祈りすることができます。
来客者のシンプルな動線を意識して、本棚と一緒につくった家具です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。