前回は「蚕建物を支える底盤配筋工事〜箱型の底盤で建物をがっちり支持・木造と鉄筋コンクリート造の類似点〜」の話でした。
大事な基礎梁の配筋工事
今回は、基礎梁の配筋工事です。
底盤をきちんと配筋したら、いよいよ基礎梁となる大梁を配筋します。
建物の構造は全てが大事ですが、最も大事なのは基礎です。
文字通り「基礎」は「建物の基礎」であり、基礎工事は最も念入りに行われます。
大きな基礎梁と分厚い底盤によって、建物を支えます。
とても
大きな梁ですね。
この大きな基礎梁で
建物全体を支えます。
縦横無尽に配筋される太い鉄筋たち
基礎梁が、上階の荷重(重量)を底盤に伝えます。
そして地面に設置している底盤が、建物全体を支えます。
基礎梁・底盤両方大事ですが、やはり大きな基礎梁をきっちり配筋することが重要です。
太い鉄筋が縦横無尽に配筋されています。
鉄筋の太さも色々ありますが、
ここは
25mmの鉄筋だな・・・
基礎梁
上部の鉄筋本数は6本だな・・・
構造図面にある太さと位置をきちんと、正確に職人さん達が一本ずつ配筋してゆきます。
生き物のような生命力を持つ鉄筋:合理的な基礎構造
間近でみると、太い鉄筋がガシッと組まれていて、かなりの迫力です。
ここではφ25mmの鉄筋が6本上下にあって、かなり頑丈です。
鉄筋も
生き物のように見えますね。
土工事も関わる基礎工事は、大きな費用が掛かります。
基礎の深さを少し深くしただけでも、すぐに数百万円以上のコストがかかってしまうこともあります。
基礎梁は合理的に
そして、頑丈に設計することが大事です。
基礎が頑丈な方が耐震性が向上しますが、コストも上がってしまうこともあります。
そのため、「高い合理性で、適切な基礎構造を作る」ことが大事です。
コストダウンと合理性に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
デザインやアイデアと共に、
数学的・物理的合理性が
高い建築を設計することを心がけています。
次回は、ピットの配筋検査です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。