合理的な設計とコストダウン 3〜茨城の家の軸組 1〜

前回は「合理的な設計とコストダウン 2」の話でした。

茨城の家:軸組模型

今回は、木造新築の構造を合理的に設計する話です。

茨城の家を例に、木造軸組構造の合理的設計を考えます。

この家は、私たちの最初の作品です。

詰めが甘いところがありますが、たくさんの模型を作成して、図面をしっかり描きました。

初めての経験がたくさんあった現場監理は、今では良い思い出です。

茨城の家:軸組模型

茨城の家は、1階の広いリビングに建てる柱を2本に限定し、合理的に設計することを考えました。

構造設計の専門家の方に、構造設計を依頼しました。

これは、かなり柱スパンが跳んでいるから、
梁が大きくなるね。

出来るだけ梁のサイズを小さくして、揃えたいです。

木造の構造のコストは、基本的には材積という、木材の体積によります。

使用する木材が多いほど、コストがかかります。

近年、大きく発達した集成材を使用することもあります。

無垢の材料に比べて、品質が安定し、強度が強い集成材は、頑丈な構造をつくるには最適です。

しかし、コストが上がります。

茨城の家:軸組模型

合理的設計によって、コストを下げるためには、出来るだけ集成材ではなく、一般的な木材の方が良いです。

また、大規模建築である場合を除き、継ぎ接ぎしている集成材は、無垢材よりも少し「加工された感じ」が出ます。

大規模建築を除いた理由は、大規模建築の場合は、柱・梁共に大型になるので、多くを集成材にせざるを得ないからです。

柱を、あらわし(露出)にする場合は、特に出来るだけ無垢材にしたいです。

木造建築では、柱は3寸5分(105mm)角と4寸(120mm)角が一般的です。

4寸角の方が頑丈なのですが、3寸5分の柱でつくる個人邸等の木造建築も頑丈に作れます。

茨城の家:軸組模型

首都圏の古い木造建築は、3寸5分角の柱でつくられていることが多いです。

また、地方は大黒柱などの大きな柱を好む傾向が強かったため、4寸角の柱がほとんどです。

場合によっては、5寸(150mm)、6寸(180mm)角の柱も、珍しくありません。

茨城の家では、4寸角の柱にしました。

合理的でシンプルな構造にしたい!

シンプルになるように考えましょう!

構造設計者と色々と相談します。

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