前回は「大事な基礎梁の配筋工事〜縦横無尽に配筋される太い鉄筋たち・生き物のような生命力を持つ鉄筋・合理的な基礎構造〜」の話でした。
慎重に行うピットの配筋検査:構造設計者がしっかりチェック
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今回は、職人さん達が丹念に組み上げた配筋をチェック・確認する検査です。
木造戸建住宅では、多くの場合、私たち意匠設計者が配筋検査を行います。
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木造戸建住宅レベルの配筋は、
それほど難しくない傾向があります。
大規模な工事になると、担当の構造設計者の方にも毎回来て頂き、一緒に検査します。
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大規模な鉄筋コンクリート造の
配筋検査は、様々な規定があって複雑です。
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そのため、構造設計者の方にも
現場監理を依頼して、同行してもらいます。
検査の際に構造設計者の方は、
ちょっと
そこの寸法を当たって下さい・・・
ここですね・・・
ここは600(mm)です・・・
なら、
OKです・・・
という感じで、きちんと寸法を測って設計図書との整合性をチェックしてゆきます。
緻密に組み上げられた「作品のような」鉄筋
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/01/SFA200617ピット配筋検査19m.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/01/SFA200617ピット配筋検査19m.jpg)
しっかりと組み上がった大きな基礎梁の配筋をみると、実に緻密に組み上がっています。
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鉄筋が組まれた
状況は、まるで作品のようです。
この現場の建設会社は、非常に技量の高いことで有名な建設会社でした。
そのため、配筋を担当する職人さん達のレベルが非常に高いです。
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寸法は、ほとんどピッタリで、
バシッと組まれていますね。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200617ピット配筋検査18m.jpg)
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構造設計者が目視で大体の状況を確認し、確認すべき箇所は現場の方に依頼して、
次はここの配筋ピッチを
当たって下さい・・・
ここは200(mm)
ピッチです・・・
OKです・・・
どんどん寸法をチェックしてゆき、検査を進めてゆきます。
大事な意匠設計者と構造設計者の協業
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200617ピット配筋検査15m.jpg)
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配管などの都合で、一部の梁には穴を開ける必要があります。
その穴の周囲は、「開口補強」という鉄筋による補強を行います。
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こういう部分は構造上弱い箇所ですから、
綿密にチェックをしてゆきます。
木造戸建住宅とは異なり、この規模の鉄筋コンクリート造の配筋検査は、
この部分は
是正して下さい・・・
多くの場合、いくつかの指摘事項が構造設計者からなされます。
我々「意匠設計者」と呼ばれる建築士も、ある程度の配筋が分かるようにしていますが、
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やはり、専門的なことは
構造設計者にお任せする必要があります。
指摘事項は議事録にまとめられて、構造設計者が最終チェックをします。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/06SFA_CP06m.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/06SFA_CP06m.jpg)
こうして、意匠設計者と構造設計者の協業して、一つの建築をつくり上げてゆきます。
この通りで、
再度現場を是正・確認して下さい・・・
是正工事を行った後に、現場から写真・書類で報告して頂きます。
全ての指摘事項を是正した結果を
撮影し、書類にまとめました!
これでOKです。
コンクリート打設OKです。
確認が取れたら、コンクリート打設へと進みます。
次回は、ピットの配筋です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。