前回は「蚕糸の森アパートメント 8〜ピット配筋工事〜」の話でした。
今回は、職人さん達が丹念に組み上げた配筋をチェック・確認する検査です。
木造個人住宅では、多くの場合、私たち意匠設計者が配筋検査を行います。
大規模な工事になると、担当の構造設計者の方にも毎回来て頂き、一緒に検査します。
しっかりと組み上がった大きな基礎梁の配筋をチェックしましょう。

担当する建設会社の方々も一緒に測定して、寸法等を確認します。
この現場の建設会社は、非常に技量の高いことで有名な建設会社でした。
そのため、配筋を担当する職人さん達のレベルが非常に高いです。

寸法は、ほとんどピッタリで、
バシッと組まれていますね。


構造設計者が目視で大体の状況を確認し、確認すべき箇所は現場の方に依頼して、どんどん寸法をチェックしてゆきます。


配管などの都合で、一部の梁には穴を開ける必要があります。
その穴の周囲は「開口補強」という鉄筋による補強を行います。



こういう部分は構造上弱い箇所ですから、
綿密にチェックをしてゆきます。
木造戸建住宅とは異なり、この規模の鉄筋コンクリート造の配筋検査は、多くの場合いくつかの指摘事項が構造設計者からなされます。
指摘事項は議事録にまとめられ、是正工事を行った後に、現場から写真・書類で報告して頂きます。
確認が取れたら、コンクリート打設へと進みます。
次回は、1階の配筋です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。