蚕糸の森アパートメント 1〜その始まり〜|東京の建築設計から

木造戸建の新築・リノベーションの工事現場の話をしました。

今回は、RC新築の集合住宅の工事現場の話です。

木造と鉄筋コンクリート造は、
その作り方が根本的に異なります。

そして、工法によって建設会社が工事請負をするかどうかも異なります。

木造の個人邸を多く請け負っている建設会社の多くは、鉄筋コンクリート造の個人邸や集合住宅の工事請負をしません。

一方で、鉄筋コンクリート造の集合住宅や幼稚園などを手がけている中堅ゼネコンは、木造の個人邸などは請け負いません。

以前、茨城の家で縄張りの話をしました。

この「縄張り」と同じような感じで、建設会社にもカラーがあって「工事を請け負う対象」がハッキリとしています。

請負にも縄張りがあるんですね。

これは設計の仕事を始めた頃には、新鮮に感じたことでした。

さて、この鉄筋コンクリート造の集合住宅は地上4階、地下1階の5層の建築です。

今まで、様々な鉄筋コンクリート造の建物を設計・監理しましたが、地下空間のある建築は初めてです。

計画地

地下空間は漏水や湿気などの対策を綿密に考えなければならず、地上とは全く違う配慮をする必要があります。

ですから、躯体工事の検討を施工前から、施工会社の担当者と綿密に行う必要があります。

地下のない建物に比べ、
地下の掘削が大きなポイントになります。

次回は、地業工事の話です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

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