木造戸建の新築・リノベーションの工事現場の話をしました。
今回は、RC新築の集合住宅の工事現場の話です。

木造と鉄筋コンクリート造は、
その作り方が根本的に異なります。
そして、工法によって建設会社が工事請負をするかどうかも異なります。
木造の個人邸を多く請け負っている建設会社の多くは、鉄筋コンクリート造の個人邸や集合住宅の工事請負をしません。
一方で、鉄筋コンクリート造の集合住宅や幼稚園などを手がけている中堅ゼネコンは、木造の個人邸などは請け負いません。
以前、茨城の家で縄張りの話をしました。
この「縄張り」と同じような感じで、建設会社にもカラーがあって「工事を請け負う対象」がハッキリとしています。



請負にも縄張りがあるんですね。
これは設計の仕事を始めた頃には、新鮮に感じたことでした。
さて、この鉄筋コンクリート造の集合住宅は地上4階、地下1階の5層の建築です。
今まで、様々な鉄筋コンクリート造の建物を設計・監理しましたが、地下空間のある建築は初めてです。


地下空間は漏水や湿気などの対策を綿密に考えなければならず、地上とは全く違う配慮をする必要があります。
ですから、躯体工事の検討を施工前から、施工会社の担当者と綿密に行う必要があります。



地下のない建物に比べ、
地下の掘削が大きなポイントになります。
次回は、地業工事の話です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。