前回は「蚕糸の森アパートメント 1〜その始まり〜」の話でした。

今回は「地業工事」の話です。
この建築は地下があり、ドライエリア等ないため「居住スペース」ではないものの、倉庫等だけではなく、趣味のために滞在する地下空間です。
短時間といえども人が滞在して使用する以上、ある程度の居住性能が確保されなければなりません。
漏水等は決してあってはいけないことで、結露なども防がなければなりません。
これらを「鉄筋コンクリートの性能のみに頼る」ことは理論的には可能でも、実際の施工としてはかなり高い難易度です。
200519SP103-3m
掘削工事
二重壁という鉄筋コンクリート造の壁の内側に熱い断熱材を吹き付け、さらに内側にボードを貼って、結露対策とすることもあります。
コンクリートを密実に打設することで漏水は防げるとしても、結露は発生しうるため「結露が発生する」ことを前提として、その二重壁の下部に結露水の通り道をつくり、結露水を排出する仕組みを作ることも考えられます。

この建築では大掛かりな二重壁をつくらず、上階と同様の断熱施工とすることにしました。
建設会社は鉄筋コンクリート造において、大変優れた技術を持つ会社であったのでその高い施工能力に期待したこともあります。
さて、通常よりもさらに高い精度のコンクリートを打設するためには、完璧な地業工事が必要です。
200519SP104m
地業工事
丁寧に土を掘り、地下のボリュームが作られる部分を確保します。
土を搬出するのはかなりの労力が必要で、現場の方々は大変な苦労です。
完成写真は↓です。

模型写真・ドローイング等は↓です。

ご興味持って読んで頂けた方は、ぜひ下のボタンをクリックして応援してください!
ブログランキング・にほんブログ村へ