サンプルで家の完成イメージを具体的に検討〜塗装の色のイメージと実際の色合い・建主の好みとデザイン・現場で塗装サンプルを作成して最終決定〜|東京の戸建設計

前回は「まいと子どもの教育③〜練馬の家・木のテラス・木の壁・木の机〜」の話でした。

目次

塗装の色のイメージと実際の色合い:建主の好みとデザイン

新建築紀行
練馬の家:リビング(新建築紀行)

天井を濃い茶色で塗装した練馬の家。

天井と梁の濃い茶色は、白い壁面と好対照を成しています。

新建築紀行
練馬の家:アクソノメトリック(新建築紀行)

均等に並ぶ梁の「秩序ある美」がテーマの練馬の家のデザイン。

壁面の白色とは
違う感じにしようと考えましたが・・・

「濃い茶色」は
建主の御希望でした。

設計の当初に、

私は濃い茶色が
好きなので・・・

空間のどこかに
濃い茶色で塗装して欲しいです。

建主のご要望には、出来るだけ沿うように考えています。

はい。濃い茶色が
引き立つ空間をデザインします。

サンプルで家の完成イメージを具体的に検討

オスモ塗装サンプル(新建築紀行)

今回は、サンプルについてご紹介します。

設計を進めて、
梁を「濃い茶色」で塗装することにしました。

新建築紀行
練馬の家:パースペクティブ(新建築紀行)

デザインイメージが固まり、模型も作成しました。

新建築紀行
練馬の家:模型(新建築紀行)

模型では梁は木の色のままですが、「濃い茶色にする」ことを考えました。

このような
空間イメージで設計しました。

いいですね!
この案で進めてください。

そして、梁を「濃い茶色」に塗装することにしました。

濃い茶色と
言っても色々あるな・・・

本物の木に色を
塗ったサンプルを作ってもらおう!

オスモ塗装サンプル(新建築紀行)

色味は、カタログだけでは判断するのが難しいこともあります。

実際に塗装すると、
違う感じになることがあります。

その場合は、塗装メーカーさんに大きめのサイズで塗ったサンプルを作成していただいています。

オスモ塗装サンプル(新建築紀行)

普段は、白や透明のクリア塗装というものを使うことが多いです。

練馬の家では、建主のご要望で天井を「濃い暗めの茶色」を使うことにしました。

現場で塗装サンプルを作成して最終決定

オスモ塗装サンプル(新建築紀行)

オスモの協力で、実際に現場の「木に塗装したサンプル」を作ってもらいました。

「黒に近い茶色」という色指定をして8種類のサンプルを用意していただきました。

サンプルを建主にお見せして、検討して頂きます。

この色は
結構好きですね・・・

この色は
デザインに合うと思います。

この色か
この色のどっちかが良さそうです・・・

この色と
この色は微妙に違いますね・・・

微妙な違いですが、
最後は現場で確認しましょう。

候補を絞った上で、現場で最終確認することにしました。

さらに、オスモの担当者が来てくれて、

どうも・・・
オスモです!

「現場の梁」に直接塗装して「本物に近いサンプル塗装」と言うより「本物の塗装」をしてくれました。

実際に
僕が塗装しましょう。

1度塗りや重ね塗り、塗る木の材質によっても違いが沢山でてきます。

現地で建主にも、
ご確認頂きました。

実際の空間で見ると
違いますね・・・

こちらの方が
良さそうに思います。

確かに、こちらの色の方が
ハッキリしていて良いですね!

それでは、
こっちの色で決定して下さい!

建主のご要望を伺い、私たちの提案と合わせて決定していきました。

新建築紀行
練馬の家:リビング(新建築紀行)

専門的な部分は、私たちにお任せ頂きます。

ご要望を伺った後で、
「デザインの基本」は私たちにお任せいただきます。

住まいの主役である建主のご意見も、
とても大切にしています。

この時は色についてでしたが、様々なことを現物でチェックするようにしています。

他にもご一緒に確認事項がある際など、建主と共に詳細を詰めてデザインしています。

新建築紀行

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