前回は「住まいと子どもの教育②〜蚕糸の森アパートメント・テラス・パークビューテラス・公園の自然〜」の話でした。
アウトドアリビングの木のテラス
こんにちは。
今回は、「家族全員がリビングでのびのびと過ごせる」ことをテーマにした住宅「練馬の家」をご紹介します。
練馬の家は、木造戸建住宅のリノベーションです。
以前は、あまり使われていなかったお庭を、木のテラスにする設計をしました。
リビングルームと一体化させることで、広々とした空間になります。
お庭の有効活用にもなり、子どもたちが駆けまわったり出来る空間です。
楽しくアクティブなリビングを、
目指しました。
増築による内部空間の拡大とテラス
このテラスは元々は「あまり使われていない庭」でした。
最初、建主からは、
庭の部分に
増築して、子ども部屋を広くして欲しい。
このような具体的なご要望を頂きました。
そこで、増築する案を検討しましたが、法律上の制約などから、増築面積は限られます。
そして、増築する際には、建築確認申請が必要となり、さまざまな手間と費用が発生します。
そこで、
増築するのではなく、
庭を有効活用できないかな・・・
そうだ、庭の部分に
木のテラスを作って、子どもが楽しめる空間を作ろう!
お庭を有効活用して、デザインすることを考えました。
そして、木のテラスの案を検討し、建主に設計を説明しました。
増築するとしても、増築面積は限られ、
コスト・費用もかなりかかります。
建築確認申請や
構造計算も必要となります。
そうなんですか・・・
結構大変なんですね・・・
そこで、子ども部屋の大きさはこのままで、
庭をテラスにしてはいかがでしょうか。
いいですね。
この案で進めてください。
設計案を、建主に気に入っていただきました。
木の壁のある木のテラス:子どもが本を読む木の机
リビングとテラスは高さがフラットなので、お子さんや年配の方も安心して行き来できます。
このテラスのすぐ横には、道路がありました。
そして、その道路に面して塀がありましたが、「低めの塀」でした。
建主からは、
このテラス、
とても良いのですが・・・
脇の道路から見えてしまうので、
少し気になります・・・
それでは、テラスの材料と同じ材料で
目隠しをつくるのはいかがでしょうか?
それは、
いい考えですね!
木で囲まれた
自然の空間になります。
そして、テラスの道路側に面する部分には、既存の塀の内側に「木のルーバーの目隠し」を設置しました。
外からの視線を気にすることなく、
のびのびと過ごすことが出来ます。
リビングで大人がちょっとした作業をする時や、子供の学習スペースとして、机・本棚をリビングに配置しました。
この机は、既存の柱を生かしたデザインです。
キッチンからの見渡しもよく、広々としたリビングでありながらも、
いつも家族同士の交流も出来るように
デザインしました。
子どもたちも安心して、
本を読んだり勉強できます。
コンパクトな机を配置して、子どもが「ちょっと本を読む」ようになれば、と思って作りました。
完成後、建主からは、
壁面いっぱいの本棚から、
子どもがよく図鑑などを手にします。
そして、机で読んだり、
寝転がりながら本を読む時間が増えました。
嬉しいご報告を頂きました。
小さな子どもがいるご家庭には、木の本棚と机をうまくデザインすると、とても良いですね。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。