住まいと子どもの教育③〜アウトドアリビングの木のテラス・増築による内部空間の拡大とテラス・木の壁のある木のテラス・子どもが本を読む木の机〜|東京の建築設計

前回は「住まいと子どもの教育②〜蚕糸の森アパートメント・テラス・パークビューテラス・公園の自然〜」の話でした。

目次

アウトドアリビングの木のテラス

練馬の家:リビング(新建築紀行)

こんにちは。

今回は、「家族全員がリビングでのびのびと過ごせる」ことをテーマにした住宅「練馬の家」をご紹介します。

練馬の家は、木造戸建住宅のリノベーションです。

練馬の家:階段・玄関(新建築紀行)

以前は、あまり使われていなかったお庭を、木のテラスにする設計をしました。

リビングルームと一体化させることで、広々とした空間になります。

お庭の有効活用にもなり、子どもたちが駆けまわったり出来る空間です。

練馬の家:アクソノメトリック(新建築紀行)
Mana Muraki

楽しくアクティブなリビングを、
目指しました。

増築による内部空間の拡大とテラス

練馬の家:リノベーション前(新建築紀行)

このテラスは元々は「あまり使われていない庭」でした。

最初、建主からは、

依頼者

庭の部分に
増築して、子ども部屋を広くして欲しい。

このような具体的なご要望を頂きました。

そこで、増築する案を検討しましたが、法律上の制約などから、増築面積は限られます。

そして、増築する際には、建築確認申請が必要となり、さまざまな手間と費用が発生します。

そこで、

Mana Muraki

増築するのではなく、
庭を有効活用できないかな・・・

Mana Muraki

そうだ、庭の部分に
木のテラスを作って、子どもが楽しめる空間を作ろう!

お庭を有効活用して、デザインすることを考えました。

そして、木のテラスの案を検討し、建主に設計を説明しました。

練馬の家:模型(新建築紀行)
Mana Muraki

増築するとしても、増築面積は限られ、
コスト・費用もかなりかかります。

Mana Muraki

建築確認申請や
構造計算も必要となります。

依頼者

そうなんですか・・・
結構大変なんですね・・・

Mana Muraki

そこで、子ども部屋の大きさはこのままで、
庭をテラスにしてはいかがでしょうか。

依頼者

いいですね。
この案で進めてください。

設計案を、建主に気に入っていただきました。

木の壁のある木のテラス:子どもが本を読む木の机

練馬の家:テラス(新建築紀行)

リビングとテラスは高さがフラットなので、お子さんや年配の方も安心して行き来できます。

このテラスのすぐ横には、道路がありました。

そして、その道路に面して塀がありましたが、「低めの塀」でした。

建主からは、

依頼者

このテラス、
とても良いのですが・・・

依頼者

脇の道路から見えてしまうので、
少し気になります・・・

Mana Muraki

それでは、テラスの材料と同じ材料で
目隠しをつくるのはいかがでしょうか?

依頼者

それは、
いい考えですね!

Mana Muraki

木で囲まれた
自然の空間になります。

そして、テラスの道路側に面する部分には、既存の塀の内側に「木のルーバーの目隠し」を設置しました。

練馬の家:デザインプロセス(新建築紀行)
練馬の家:デザインプロセス(新建築紀行)
Mana Muraki

外からの視線を気にすることなく、
のびのびと過ごすことが出来ます。

練馬の家:机(新建築紀行)

リビングで大人がちょっとした作業をする時や、子供の学習スペースとして、机・本棚をリビングに配置しました。

この机は、既存の柱を生かしたデザインです。

キッチンからの見渡しもよく、広々としたリビングでありながらも、

Mana Muraki

いつも家族同士の交流も出来るように
デザインしました。

Mana Muraki

子どもたちも安心して、
本を読んだり勉強できます。

コンパクトな机を配置して、子どもが「ちょっと本を読む」ようになれば、と思って作りました。

完成後、建主からは、

依頼者

壁面いっぱいの本棚から、
子どもがよく図鑑などを手にします。

依頼者

そして、机で読んだり、
寝転がりながら本を読む時間が増えました。

嬉しいご報告を頂きました。

小さな子どもがいるご家庭には、木の本棚と机をうまくデザインすると、とても良いですね。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次