コストを抑える造作キッチンの作り方〜工程を減らしてシンプル化・空間のデザイン性を高める造作家具〜|コストダウンのアイデア7・東京の建築設計

前回は「工事全体の合理化とコストダウンのアイデア〜デザインコンセプトと建築コスト・構造のシンプル化と工事の費用〜」の話でした。

目次

空間のデザイン性を高める造作家具

豊島の家:造作キッチン(新建築未来紀行)

建築工事において、最もコストに影響するのが「構造体」です。

この構造体を合理的に設計することが、合理的コストダウンに最も大事な姿勢だと考えます。

そして、「内部空間の作り方」もまた、コストに大きな影響を与えます。

今回は、様々な造作工事の中でも、造作キッチンの合理的設計の話です。

私たちが設計する住宅ではキッチンや洗面化粧台などの家具類を、ほぼ既製品ではなく造作・製作します。

建築のデザインは、建築自体が作り出す空間が最も大事ですが、

Yoshitaka Uchino

空間にある家具類も
大きな影響を持ちます。

そこで、空間のデザイン性や統一感を高めるためにも、家具や建具等も一からデザインしています。

造作キッチンの図面作成のプロセスを、上記リンクでご紹介しています。

図面を作成して、建主のご希望にそった「世界で一つだけ」のキッチンを作成します。

依頼者

特注で製作すると、
とても高いのではないかしら・・・

建主からは、このように「造作はコストアップにつながる」という声を聞きます。

確かに、何事も「特注」で製作すると「高くなる傾向」はあります。

そのため、コストを抑制するために、

Yoshitaka Uchino

出来るだけ合理的に、
シンプルに設計することを心がけています。

メーカーの既製品もまたグレードによって、ある程度の価格になるものもあります。

建主のご希望にもよりますが、コストを抑えながら「自分だけのキッチン」をデザインしています。

コンロ・天板・水栓などが大体同等のグレードで、同等の値段になるように設計します。

コストを抑える造作キッチンの作り方:工程を減らしてシンプル化

豊島の家:キッチン(新建築未来紀行)

まずは、引き出しや開き戸などを、建主のご要望に合わせて配置します。

その際に、出来るだけ、引き出しなどの数を少なくして「工程を減らす」ようにします。

キッチンの製作でも工事全体でも、材料や仕様に目が行きがちです。

実際には、建築でも家具でも製作する方々の人件費の影響が大きいです。

豊島の家:キッチン(新建築未来紀行)

そのため、引き出しや開き戸の数が多くなると、コストが上がるのです。

そこで、出来るだけ使い勝手を考えながら、シンプルに合理的に引き出しなどを配置します。

豊島の家:キッチン(新建築未来紀行)

また、キッチンやカップボード製作する際は、製作する材料も大事なポイントです。

シナベニヤなど安価で、綺麗な材料をうまく使うことで、コストを低減します。

天板も大きなポイントですが、良い製品を手頃な価格で提供してくれるメーカーで製作します。

Yoshitaka Uchino

良い製品を手頃な価格で、を
いつも意識しています。

シンプルに、合理的に作成することで、自分だけのキッチンが出来上がってゆきます。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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