前回は「幼稚園リノベーション:設計とご提案②」の話でした。

今回は、熊本の家の設計プロセスの話です。
計画地は、熊本市内の落ち着いた住宅街でした。
南側に幅が広く、交通量がそれほど多くない道路がある非常に恵まれた敷地です。

建主のご要望はいくつかありましたが、大きなご要望は下記の3つでした。
ご要望
1.リビングは1階に配置、2階の子供部屋に至る階段へはリビングを通るように配置
2. 2階の子供部屋は全て南面するように配置
3.2台分のガレージ
1は、最近多く頂くご要望です。
子供が小さな頃は良いのですが、思春期頃からリビングを通らずに自分の部屋に行ってしまうことがあります。
そうならないように「親子のコミュニケーションを図ろう」ということです。
建主からご要望いただかなくても、設計の際はこちらからご提案するようにしています。

計画地は整形なので、設計しやすく自由度が高いです。
計画地に白い箱の家を置いて、その中に住まいを創り出そうと考えました。
住まいの空間には様々な光と風を呼び込みたいと考えています。

2階の南面する子供部屋と廊下に面して、
テラスがあるといいな。


白い箱に、外部テラスが「ヴォイド」として貫入します。



外部ヴォイド=テラスが、
住まいの中心となるイメージですね。



設計は「最初のイメージ」が
最も大事です。
まずイメージをしっかりと固めて、あとはそれを発展させてゆきます。
そして、法規・コスト・ご要望などをもとに調整してゆくことになります。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。