前回は「幼稚園リノベーション:設計とご提案①」の話でした。

みそら幼稚園リノベーション・耐震改修の設計では、園児・先生方が健やかに過ごせる空間にしたいと考えました。
「ぶ厚い鉄筋コンクリートの壁=耐震壁」は、あまり嬉しくないです。

保育室①と保育室②の間に、台形の外部空間があります。
この外部空間は、上に二階の床があるため、暗がりだったでしたので、有効活用されていませんでした。
もともと外部であった部分に壁を伸ばします。

「壁を伸ばして耐震壁として、有効に使われていない外部を内部にして、少し増築する」案です。
この案に園長先生たちには大いに賛同してくれました。
保育室が少し広くなるし、
トイレも広くなる。
とても
良いですね。
ご好評頂き、とても嬉しいです。

私たちが「有効活用されていない」と考えた外部の空間は、園長先生たちも同様に考えていました。
実は「物置のような場所」だったのです。

しかも、少し窪んだ形をしていました。
子供たちが
隠れて遊んだりするから・・・
園の管理上良くないので、
どうにかしようと考えていました。

子供たちは、そういう場所が
好きですね。



私たちの設計で、
子供たちが隠れて遊ぶ「危険な場所」が・・・



保育室やトイレとなり、
有効活用されます。


この壁を「ぶ厚い耐震壁」として、耐震性を大幅にアップします。
更に、少し増築した為、新たに少し壁が増えます。
その壁も耐震壁とすることで、さらなる耐震性アップになります。



まさに一石三鳥の案で、提案した私たちとしては、
とても嬉しかったです!
完成写真は、下記からご覧ください。