原寸大のモックアップをつくる〜本棚の家・模型を作りながら考える・実際の建築空間を部分的に再現〜|東京の建築設計から

前回は「コンセプト模型〜コンセプトを明快な形に・リアルな模型とCG・顕在化したコンセプトから「見えてくる」こと〜」の話でした。

目次

模型を作りながら考える:本棚の家

茨城の家:模型(新建築紀行)

設計する際には「新しいコンセプト・デザインの建築をつくりたい」と考えています。

そして、建主の要望や予算に応じて、新しい建築を生み出したいと思っております。

新たなイメージを思いついて、「よし、これを実現しよう!」と考えた時は、

Yoshitaka Uchino

「実際にどうなるか?」を、
頭の中でイメージします。

そして、イメージする際、CGよりも模型が大いに役立ちます。

Yoshitaka Uchino

模型をつくることは、「小さな建築」を
つくることと同じです。

模型のスケールは住宅の場合、だいたい1:30〜1:100程度です。

新建築紀行
熊本の家:1/50模型(新建築紀行)

1:30の模型でも結構大きいので、イメージが湧いたり確認できます。

原寸大のモックアップをつくる

本棚の家:モックアップ(新建築紀行)
Mana Muraki

「もっと現実の大きさに近づけた模型を作りたい」と
思う時もあります。

その時はモックアップという「原寸大」の模型を作成します。

本棚の家は、柱状の木の本棚を造作でつくるのが大きなポイントでした。

本棚をサイズ等を詳細に設計図で検討しますが、

Mana Muraki

モックアップを作って
「実際どうなるのか」を確認しました。

本棚の家:モックアップ(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

原寸のモックアップは、
大迫力です。

実際の本棚の様子が、よく分かります。

Mana Muraki

こんな感じに
なるんですね。

Yoshitaka Uchino

図面を描いていた印象とは、
少し違う面があるね。

実際の建築空間を部分的に再現

本棚の家:モックアップ(新建築紀行)

本棚の家では、これらの本棚が並びますので「並べた状況」も再現してみました。

床から天井までの細長い本棚は、実際につくるとどうなるのでしょうか。

Mana Muraki

実際に
作ってみましょう。

本棚の家:モックアップ(新建築紀行)

実際に置いてみると、よく分かります。

Mana Muraki

やっぱり、つくってみると
結構大きいですね。

円弧状に本棚を並べてますが、一つ作ると大体のイメージが確認できます。

Yoshitaka Uchino

この「本棚の柱」が立ち並ぶ
雰囲気をイメージしよう。

モックアップを作るのは大変でしたが、設計を詰めてゆくのにとても役立ちました。

新建築紀行
本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

1/1のモックアップと、1/10の模型を両方見て、実際の建築空間がよりリアルにイメージできます。

空間のイメージとしては、質感などではCGが良い面も多数あります。

それでもやっぱり、模型の存在感は「CGでは表せない建築の奥行き」を表現できます。

Mana Muraki

モックアップ作って
良かったです。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。


新建築紀行

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