前回は「幼稚園リノベーションの耐震改修:設計プロセス①」の話でした。

まずは、耐震改修のための構造設計が最優先となります。
私たちとこれまで一緒に仕事をした経験のあるベテランの構造設計事務所に依頼しました。
そして、具体的に構造計画・設計を開始しました。

幼稚園は鉄筋コンクリート造で、耐震強度が大きく不足していました。

主要構造に、かなり手を
加える必要があります。
構造設計者に基本的な構造解析をして頂き、必要な耐震強度を満たすための案がいくつか出てきました。


耐震強度を確保するためには、地震に対してガッチリ耐えるための耐震壁を追加する必要があります。
耐震壁とは鉄筋コンクリート造の柱と柱を結んで、壁です。



梁と一体となって「耐震」するための、
ぶ厚い鉄筋コンクリート造の壁です。


「どこかに追加しなければならない」ぶ厚いコンクリートの壁。



これを「どこに追加するか」が、
最大のポイントでした。
幼稚園の先生方からすると「壁が増える」のは、園児たちを育てるうえで、大きな障害となります。
そこで、構造設計者と綿密な打ち合わせを進め、様々な案を多角的に検討して、最も良い設計案をつくりだしたのです。
完成写真は、下記からご覧ください。