前回は「幼稚園リノベーションのはじまり 2」の話でした。
今回は、私たち建築設計者が工事を請け負う建設会社を選定する過程の話です。
リノベーションのご要望を伺い、設計の打ち合わせを経て、設計案が固まりました。

工事費は大きな金額です。
私たちが監理しますが、工事を実際に行うのは私たちではなく建設会社です。

建設会社の選定は、非常に重要です。
設計をどこまで詰めてから工事見積もりをするかは、プロジェクトによります。
この時は大枠を固めた上で、建設会社を探して3社に見積もりを依頼しました。


工事見積もりを査定させていただき、私たちと建設会社の間で、いくつかの質疑応答を行います。
詳細に検討した上で、私たちが建主に1社を推薦します。
この時は、園長先生に1社を選んで、ご報告して決定となりました。


建設会社を選定するにあたっては、コスト以外にもいくつか重視するポイントがあります。



これまでの実績・技術力に加え、
建築に対する姿勢を重視します。
出来れば、工事現場から近い方が望ましいです。


共に「いい建築をつくりたい」という熱意を共有できる相手であり、お互いを尊重できる会社が最も望ましいです。



「私たちは設計のプロ、建設会社は工事のプロ」と
双方の専門を補い合う関係が良いですね。
そして、きちっとプライドと熱意を持って取り組む建設会社を選ぶようにしています。
完成写真は、下記からご覧ください。