幼稚園リノベーションのプロセス・流れ〜設計から工事へ〜|東京の建築設計

前回は「幼稚園リノベーションのはじまり 2」の話でした。

今回は、私たち建築設計者が工事を請け負う建設会社を選定する過程の話です。

リノベーションのご要望を伺い、設計の打ち合わせを経て、設計案が固まりました。

みそら幼稚園:現地調査(新建築紀行)

工事費用・コストは、とても大きな金額です。

私たちが監理しますが、工事を実際に行うのは私たちではなく建設会社です。

建設会社の選定は、
非常に重要です。

設計をどこまで詰めてから、工事見積もりをするかは、プロジェクトによります。

この時は大枠を固めた上で、建設会社を探して3社に見積もりを依頼しました。

みそら幼稚園:現地調査(新建築紀行)

3社の方々、それぞれから詳細な見積書を提出頂きました。

結構、
金額が違うね・・・

そうですね。
見積内容・金額をチェックします。

戸建住宅でも幼稚園などの施設でも、工事費用の見積は、10%程度〜違うことがよくあります。

「工事費用の10%の違い」は、非常に大きな違いです。

まず、各社の工事見積もりを査定させていただきます。

そして、私たちと建設会社の間で、いくつかの質疑応答を行います。

ここの見積内容は、
どのようにお考えですか?

この部分は、
改修の際の手間を少し見ています。

詳細に検討した上で、私たちが建主に1社を推薦します。

この時は、園長先生に1社を選んで、ご報告して決定となりました。

みそら幼稚園:現地調査(新建築紀行)

建設会社を選定するにあたっては、コスト以外にもいくつか重視するポイントがあります。

これまでの実績・技術力に加え、
建築に対する姿勢を重視します。

出来れば、工事現場から近い方が望ましいです。

みそら幼稚園:現地調査(新建築紀行)

共に「いい建築をつくりたい」という熱意を共有できる相手であり、お互いを尊重できる会社が最も望ましいです。

「私たちは設計のプロ、
建設会社は工事のプロ」です。

双方の専門を
補い合う関係が良いですね。

そして、きちっとプライドと熱意を持って取り組む建設会社を選ぶようにしています。

完成写真は、下記からご覧ください。

新建築紀行

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