前回は「姫路の風情ある城下町:野里 3〜ひょうごの景観ビューポイント150選・町屋と街並・昔の郵便ポスト〜」の話でした。
都市・街並の景観とデザイン:欧米の都市
こんにちは。
今回は、外を何気なく歩いていてふと思ったことをお話します。
折に触れて感じることですが、
電線のない街並って、
きれいですよね。
欧米には、ほとんど電線がありません。
郊外では時折電柱がありますが、それほど目立たない存在です。
特に大都市は、昔から「電柱は設置しないで、電線は地中化する」という考え方で都市が作られました。
パリのシャンゼリゼ通りのような中心部には、もちろん電柱はありません。
そして、上の写真のように、少しパリ郊外に行っても全く電柱はないです。
電柱が多い日本の都市
対して、日本は本当に電線だらけで、加えて都心はコンクリートジャングルとなれば、街並はカオス状態です。
電線を地中化するのは「大変な工事なんだろうな」と思います。
電柱を立てて電線を引っ張るより、はるかにお金がかかるため、戦後電柱を急速に建てました。
戦後復興の時は、日本が大変な時期だったので、電力供給を急いだのは理解できます。
でもせめて、これから新しくつくる街は、きれいに整備出来たらどんなに素晴らしいだろうと思っています。
上の写真は熊本県熊本市にある有名な建築家による作品ですが、電柱と電線がたくさんあって、
ちょっと残念、
という気がします・・・
上の写真は、京都にある安藤忠雄建築研究所設計の「TIMES」です。
電線が映らないように、出来るだけ配慮しましたが、どうしても写ってしまいます。
この電線一つとっても、
景観が非常に悪くなります。
都市における電柱と電線
欧米の都市や街は、絵になりますね。
数十年前の話ですが、カナダにホームステイしたことがあります
その頃は、建築・都市に関して、何の知識もありませんでした。
空がとても広く美しいと感動したことを、
よく覚えています。
当時は、憧れの海外に来て、自然に囲まれた広い大地を実感したから、そのように感じたのかなと思いました。
よく考えてみたら、電線が全くありませんでした。
電線だけが要因では無いかもしれません。
電線によって風景一つにしても、
大分印象が変わるんだなぁ
ということを実感しました。
私の縁ある土地・姫路では、姫路城周辺だけは電線がありません。
真っ青な広い青空に真っ白い姫路城は、
とても映えます。
姫路城周辺の散歩も、とても気持ちがいいです。
ロンドンでも
電柱は見かけません。
ミコノス島にも電柱はありましたが、日本のように目立った存在ではありませんでした。(上記リンク)
私が何かアクション出来ることがあるのか、は分かりません。
日本の都市・街の「電線の地中化」を早期に実現出来たらいいな、と願っています。
次回は上記リンクです。