前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑧〜1:1模型・モックアップ・実物大・機能性〜」の話でした。
料理好きの方の希望を叶えるキッチン:1:10の大きな造作キッチン模型
こんにちは。
模型をつくってイメージしていただくことも、大切だという話をご紹介しました。
今回は建物ではなく、キッチン自体にフォーカスして、模型で検討した時のことをお話ししたいと思います。
この時の建主は、キッチンでの使い勝手にとてもこだわりをお持ちの方でした。
大きな蒸籠をもっているので、
それが洗えるサイズの大きなシンクが欲しい。
持っている食器が、
ちゃんと収納できるキッチンにして欲しい。
ご要望に応じて、
しっかり検討します!
図面に寸法を表記して伝えるという事が一般的です。
建主に「しっかり納得していただきたい」という思いから、大きな模型を作成しました。
そこで、再現度の高い、スケールのキッチン本体の模型を作成しました。
そして、
図面と模型でご説明しよう、
と考えました。
こちらは、実際のサイズの1/10の模型です。
キッチン自体を引き出せるようにするなど、忠実に再現する以外にも、こだわり持って作成しました。
リアリティの追求:蒸籠や食器や皿の製作
ご要望のあった蒸籠や食器など、寸法通り作りました。
さらに現実的にイメージが湧きやすいように、食器や調味料なども作りました。
ここまで作りこむと模型の域を超えてきます。
傍から見たら、ドールハウスのおもちゃパーツをつくっているの?
と思うかもしれません。
建主に納得していただきたいという思いから、楽しみながらも真剣に作り上げました。
自分でも、良く作ったな、
と思います。
この模型を見て、イメージが湧いて
もらえたら嬉しい。
ここまで大きな模型を作成するなどの、取り組みは珍しいです。
どうしたら建主に満足していただけるかな、
と思案しながらいつも検討しています。
イメージ通りに出来上がった!と喜んでいただけることが、私たちのモチベーションにつながります。
素敵な住まいを実現するために私たちが出来ることを、さらに追及していきたいと思っています。