前回は「茨城の家 6〜建築の有機的佇まい=上棟〜」の話でした。
今回は屋根工事です。
上棟して木造軸組が出来上がったら、まず屋根工事です。

早めに屋根をかけて、工事中に雨が降っても、
出来るだけ中に入らないようにします。


梁に垂木という細い木材を架けて、屋根の形状を作ります。
そして、構造用合板などの野地板を貼って屋根の形が完成します。


野地板を貼った後に、防水シートを貼ります。
外壁が付く部分が柱と梁だけなので、側面から風雨が入ってきてしまいますが、これで雨が降っても、かなり防げます。
構造材は乾燥剤を使用していますが、基礎や軸組のある場所に雨が入ってくるのは、出来るだけ避けたいことです。


屋根が掛かると、この建築の最も大事なコンセプトである二階テラス=外部ヴォイドを通して、内部から空が見える様子がわかります。
ここまで工事が進むと、建築の内部・外部の空間がよく分ります。
次回は、筋交・金物などを柱・梁に設置する工事です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。