前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜型枠工事・型枠でコンクリートを成形するイメージ・「建築の基礎を作る」基礎工事・基礎の大きさが「小さく感じられる」不思議さ〜」の話でした。
コンクリート打設
型枠工事が完了し、いよいよコンクリート打設になります。
初めての経験で、
楽しみにしていました。
天気が良く、温度もそれほど高くないので、「コンクリート打設日和」です。
ミキサー車がやってきて、長いホースのあるコンクリートを圧送する専用車が来ました。
思っていたよりも
大きな専用車です。
コンクリートを流して撹拌
そして、コンクリートを、ドボドボと型枠に流し込みます。
ホースからコンクリートを流し込んだ後、ミキサーで撹拌します。
コンクリートの骨材・セメントが、
満遍なく行き渡るようにするためです。
コンクリートは、水・セメント・粗骨材・細骨材から成り立ちます。
比較的大きな粗骨材が偏ったりしないように、丁寧に撹拌します。
コンクリート打設時に、粗骨材・細骨材が偏ったり、セメントがうまく流れないと、問題が起きます。
コンクリートを脱型した際に、空隙や欠陥が生じる「ジャンカ」などの原因になります。
「ジャンカ」とは、コンクリートを打設して固まった後に、「穴が空いて骨材が見える」などの状況です。
金物施工:アンカーとホールダウン
そして、職人さんの手でコンクリートの天端を丁寧に平らにします。
このコンクリートの上に、ヒノキの土台が乗ります。
コンクリートの天端が平らに、
綺麗に平滑にすることは大事です。
基礎コンクリートが綺麗に固まるように、コテなどで平滑にします。
そして、アンカーやホールダウンなどの金物を、基礎がしっかりと繋がって一体となるように入れてゆきます。
アンカー・ホールダウンなどの金物は、「基礎と土台・柱などをしっかり留めて、一体化する」大事な金物です。
打設完了後、流されたコンクリートが綺麗に施工されているのが分かります。
水・セメント・粗骨材・細骨材から成り立つコンクリートは、この後、2日ほどで大体固まります。
固まるのは「水分が蒸発して硬くなる」のではなく、実は「化学反応によって硬くなる」のです。
その化学反応の過程で、コンクリートから熱が発せられます。
このように、地上の個人邸のコンクリート打設の時は、その熱は大気に発せられます。
そのため、それほど熱くはならないです。
一方で、コンクリートの地下工事の場合は、
コンクリートから発する熱がこもって、
地下空間が熱くなる時があります。
暑い夏場に、地下工事のコンクリート打設がある時は、現場の方々は、とても暑い中で工事を進めます。
次回は、上棟の話です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。