木造戸建住宅の工事の流れ〜コンクリート打設・コンクリートを流して撹拌・金物施工・アンカーとホールダウン〜|茨城の家4・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜型枠工事・型枠でコンクリートを成形するイメージ・「建築の基礎を作る」基礎工事・基礎の大きさが「小さく感じられる」不思議さ〜」の話でした。

目次

コンクリート打設

茨城の家:型枠工事 (新建築紀行)

型枠工事が完了し、いよいよコンクリート打設になります。

Yoshitaka Uchino

初めての経験で、
楽しみにしていました。

茨城の家:コンクリート打設工事(新建築紀行)

天気が良く、温度もそれほど高くないので、「コンクリート打設日和」です。

ミキサー車がやってきて、長いホースのあるコンクリートを圧送する専用車が来ました。

Yoshitaka Uchino

思っていたよりも
大きな専用車です。

コンクリートを流して撹拌

茨城の家:コンクリート打設工事(新建築紀行)

そして、コンクリートを、ドボドボと型枠に流し込みます。

ホースからコンクリートを流し込んだ後、ミキサーで撹拌します。

Yoshitaka Uchino

コンクリートの骨材・セメントが、
満遍なく行き渡るようにするためです。

コンクリートは、水・セメント・粗骨材・細骨材から成り立ちます。

比較的大きな粗骨材が偏ったりしないように、丁寧に撹拌します。

コンクリート打設時に、粗骨材・細骨材が偏ったり、セメントがうまく流れないと、問題が起きます。

コンクリートを脱型した際に、空隙や欠陥が生じる「ジャンカ」などの原因になります。

「ジャンカ」とは、コンクリートを打設して固まった後に、「穴が空いて骨材が見える」などの状況です。

金物施工:アンカーとホールダウン

茨城の家:軸組模型(新建築紀行)

そして、職人さんの手でコンクリートの天端を丁寧に平らにします。

このコンクリートの上に、ヒノキの土台が乗ります。

Yoshitaka Uchino

コンクリートの天端が平らに、
綺麗に平滑にすることは大事です。

基礎コンクリートが綺麗に固まるように、コテなどで平滑にします。

茨城の家:コンクリート打設工事(新建築紀行)

そして、アンカーやホールダウンなどの金物を、基礎がしっかりと繋がって一体となるように入れてゆきます。

アンカー・ホールダウンなどの金物は、「基礎と土台・柱などをしっかり留めて、一体化する」大事な金物です。

茨城の家:コンクリート打設工事(新建築紀行)

打設完了後、流されたコンクリートが綺麗に施工されているのが分かります。

水・セメント・粗骨材・細骨材から成り立つコンクリートは、この後、2日ほどで大体固まります。

固まるのは「水分が蒸発して硬くなる」のではなく、実は「化学反応によって硬くなる」のです。

その化学反応の過程で、コンクリートから熱が発せられます。

このように、地上の個人邸のコンクリート打設の時は、その熱は大気に発せられます。

そのため、それほど熱くはならないです。

一方で、コンクリートの地下工事の場合は、

Yoshitaka Uchino

コンクリートから発する熱がこもって、
地下空間が熱くなる時があります。

暑い夏場に、地下工事のコンクリート打設がある時は、現場の方々は、とても暑い中で工事を進めます。

次回は、上棟の話です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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