鉄筋コンクリート造マンションのコンクリート試験練り〜コンクリート打ち放しの美しさ・大事な打設するコンクリートの品質・現場打ちコンクリートの事前チェック〜|蚕糸の森アパートメント3・東京の建築設計から

前回は「鉄筋コンクリート造マンションの地業工事と掘削工事〜人が滞在する地下空間の工事の難しさ・密実なコンクリート打設計画と掘削〜」の話でした。

目次

コンクリート打ち放しの美しさ:大事な打設するコンクリートの品質

蚕糸の森アパートメント:夜景(新建築紀行)

今回は、現場を離れて打設するコンクリートの試験練りの話です。

現場では地下とピットを作るための掘削工事が進んでいます。

鉄筋コンクリートの建築は、コンクリートの品質は非常に大事です。

Yoshitaka Uchino

打設するコンクリートの品質次第で、
建築の品質が決まります。

新建築紀行
光の教会(設計:安藤忠雄建築研究所)(新建築紀行)

コンクリート打ち放しで有名な安藤忠雄氏。

安藤氏は、打設するコンクリートの品質に若い頃から大変意識して、独自の品質基準を定めているのは有名です。

Yoshitaka Uchino

あのシルクのような美しいコンクリート打ち放しは、
念入りな工事によって生み出されます。

それは安藤率いる設計会社の非常に入念な研究と設計、そして現場のみなさんの努力によって作られているのです。

コンクリート打ち放しの建築工事は、大変難しいことで有名です。

「図面で描いたように、うまく工事することが大変」な工事現場。

コンクリート打ち放しを美しく作るためには、打設するコンクリートの品質管理が大事です。

コンクリート試験練り:現場打ちコンクリートの事前チェック

蚕糸の森アパートメント:コンクリートづくり 1(新建築紀行)

今回は試験練りのために、予定する付近のコンクリート工場にやってきました。

そして、コンクリート打設時と同様にコンクリートを練って、作り上げてゆきます。

蚕糸の森アパートメント:コンクリートづくり 2(新建築紀行)

まずはセメントを入れて、水を入れます。

蚕糸の森アパートメント:コンクリートづくり 3(新建築紀行)

まず、ここで機械を回して、セメントと水を混ぜます。

蚕糸の森アパートメント:コンクリートづくり 4(新建築紀行)

次に、粗骨材という石を入れてます。

蚕糸の森アパートメント:コンクリートづくり 5(新建築紀行)

ここで、再度攪拌します。

建築をつくること

吉祥寺の集合住宅:中庭(新建築紀行)

こうして事前に入念なチェックをしたコンクリートが、現場に運び込まれて、現場打ちコンクリートを打設します。

豊島の家:外壁工事(新建築紀行)

木造住宅では、鉄筋コンクリートでつくる基礎以外は、柱・梁などの構造材や外装材などを加工します。

対して、鉄筋コンクリート造は、型枠を作って鉄筋コンクリートを流し込んで「全て作り上げる」工事です。

この意味では、鉄筋コンクリート造は木造よりも難易度が高い工事とも言えます。

Mana Muraki

コンクリート作りは大学の実習でやりましたが、
懐かしいですね。

こうしてコンクリートが出来てゆきます。

そして、丁寧に現場で打たれるのです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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