戸建住宅の工事現場のプロセス:天井断熱工事〜施工性と断熱性が高い厚いロックウール・具現化する建築のかたち・水を切って建物を守る水切の設置〜|豊島の家16・東京の建築設計

前回は「戸建住宅の工事現場のプロセス:木が呼吸する通路を生み出す通気工法〜様々な材料が重なるパラペット・防水の取り合い部〜」の話でした。

目次

具現化する建築のかたち

豊島の家:胴縁工事(新建築紀行)

外壁下地の胴縁工事が順調に進み、全面に胴縁が貼られました。

防水工事もバッチリです。

建築の概形が、かなり出来上がってきて、模型と似てきました。

豊島の家:模型(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

出来てきたな、と
嬉しい気持ちになります。

新建築紀行
豊島の家:CG(新建築紀行)

CGのイメージともバッチリ合う外観になってきました。

天井断熱工事:施工性と断熱性が高い厚いロックウール

豊島の家:天井断熱工事(新建築紀行)

壁の断熱工事の話を、上記リンクでご紹介しています。

断熱は、壁と同様に天井も大事です。

建物の上下左右から、暖かい、あるいは冷たい空気がやってきます。

そこで、建物全体をグルッと断熱材で包み込むのが大事です。

豊島の家では、天井断熱も壁断熱と同じロックウールを使用しました。

軽量で施工しやすく、断熱性能も十分です。

豊島の家:天井断熱工事(新建築紀行)

豊島の家では、建物を貫通するように二階のテラスを作りました。

このテラスの下の天井は「外壁面に接する部分」なので、二階の天井と同様に、断熱材が必要です。

さらに、ここには人が過ごすことを考えているので、断熱材を念入りに施工します。

断熱材は防音材にもなる点は、大事なポイントです。

ほんの少し余分に断熱材を設置することで、断熱だけでなく、防音にも大きな影響を持ちます。

水を切って建物を守る水切の設置

豊島の家:水切工事(新建築紀行)

外壁下地の構造用合板と基礎が接する部分には、「水切」という金物を設置します。

文字通り、「水を切る」ための金物です。

雨などの際に外壁にかかり、スーッと雨が重力で下に向かいます。

その雨が、内部に入ってしまうと木材が傷んでしまいます。

そこで、水切で水を切って、内部に入らないようにするのです。

この施工も丁寧な施工が大事で、しっかりと施工されています。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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