前回は「戸建住宅の工事現場のプロセス:天井断熱工事〜施工性と断熱性が高い厚いロックウール・具現化する建築のかたち・水を切って建物を守る水切の設置〜」の話でした。
目次
白い箱のデザインとシンプルな庇:薄い特注スチール庇
豊島の家の庇は、作り付けの特注のスチール庇です。
四角い箱のデザインから、スッと庇が出て、すっきりとしたデザインとしたかったのです。
スチールやアルミの庇は既製品もありますが、
Yoshitaka Uchino
出来るだけシンプルな、
薄い板にしたい!
「シンプルで出来るだけ薄い庇」を作りたいと考えました。
スチールの板は薄い方が良いのですが、あまりに薄いと風圧に耐えられません。
そこで、およその風圧を考えて、出来るだけ薄くしました。
そして、外壁と庇の接合部には、台風などの際に非常に大きな力がかかります。
接合部は、かなり強めに接合して、多数のボルトで止めて、木造の構造と一体化しました。
ここまで頑丈に作れば、
台風でも全然大丈夫です。
写真では見えないですが、内部には構造の梁の上部に補強の木材を配置しています。
梁と同材の大きな部材で補強して、かなり頑丈に作りました。
外壁工事
もうすぐ外壁工事が始まります。
そこで、胴縁の施工状況を改めて確認しました。
外壁の出隅となる部分などは、胴縁を念入りに施工して、さらに空気が少し通るようにしました。
これで、通気工法と構造的な安全性が保てます。
キュッと張り出したシンプルな庇がついて、いよいよ外壁材を貼ってゆきます。
防水などの収まりを最終確認して、次回は外壁設置工事です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。