前回は「リノベーションの「既存建築を活かす」姿勢〜柔構造の木造建築・自然の木の形の梁・合理的な耐震補強・構造用合板の活用〜」の話でした。
リノベーションと断熱設計
木造住宅の大規模リノベーションの際には、ぜひ断熱性能の大幅アップをお考えください。
断熱には内断熱と外断熱の考え方があって、僕は内断熱派です。
大抵の古い住宅は、ほとんどの場合が内断熱です。
古い断熱材は傷んでいることが多く、断熱性能も低いので全部交換です。
柱の大きさにもよりますが、三寸五分(105角)のサイズの柱・梁の家ならば、約100mmの空間が開きます。
その空間には筋交や電気配線以外は空洞になるので、
思い切って厚めの断熱材を入れましょう。
断熱材は、様々な種類があります。
スタイロフォームのように断熱性能の高い材料の場合、30〜50mmの厚さで「高い断熱性能」を持ちます。
スタイロフォームのような固形物の断熱材だと、筋交等があると施工しずらいのが悩みです。
断熱性・施工性が高いロックウール
弊社は、ロックウールを使うことが多いです。
ロックウールは、グラスウールより遥かに密実で断熱性能が高く、柔軟性あるので施工性が高いです。
新築・リノベーションいずれでも、僕は厚めのロックウールを壁に貼ります。
練馬の家では、ロックウール100mmにしました。
さすがに厚すぎて、
施工しずらいかな・・・
施工が難しそうかと思い、現場監督とも相談しましたが、上手く施工してくれました。
断熱性能アップで冬も暖かい住まい
断熱材が、柱から膨れているのが分かります。
筋交などはうまく対処して、厚いロックウールで住まいを包んで、断熱性万全です。
完成後、建主からは、
すごく
暖かくなった!
リノベーション前と比べて、
冬がとても暖かい住まいになりました!
「断熱性能のアップ」をとても喜んでいただき、
とても嬉しく
思いました!
次回は、「工事監理とコンセプト」の話です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。