前回は「練馬の家 6〜柱と梁の点検・確認〜」の話でした。
木造住宅の大規模リノベーションの際には、ぜひ断熱性能の大幅アップをお考えください。
断熱には内断熱と外断熱の考え方があって、僕は内断熱派です。
大抵の古い住宅は内断熱です。
古い断熱材は傷んでいることが多く、断熱性能も低いので全部交換です。
柱の大きさにもよりますが、三寸五分(105角)のサイズの柱・梁の家ならば、約100mmの空間が開きます。

その空間には筋交や電気配線以外は空洞になるので、
思い切って厚めの断熱材を入れましょう!


断熱材は様々な種類があります。
スタイロフォームのように断熱性能の高い材料の場合、50mmくらいで高い断熱性能を持ちます。
スタイロフォームのような固形物の断熱材だと、筋交等があると施工しずらいのが悩みです。


個人的には、ロックウールがオススメです。
グラスウールより遥かに密実で断熱性能が高く、柔軟性あるので施工性が高いです。
新築・リノベーションいずれでも、僕は厚めのロックウールを壁に貼ります。


練馬の家では、ロックウール100mmにしました。



さすがに厚すぎて、施工しずらいかな。
と思って現場監督とも相談しましたが、上手く施工してくれました。
断熱材が、柱から膨れているのが分かりますね。
筋交などはうまく対処して、厚いロックウールで住まいを包んで、断熱性万全です。
完成後、建主からは「すごく暖かくなった!」と喜んで頂きました。
次回は、「工事監理とコンセプト」の話です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。