前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜シンプルな直階段の工事・階段の段板を支える「力持ち」の桁・桁を支える階段の下地・柱にしっかり固定〜」の話でした。
戸建住宅の内装工事と外装工事の同時進行
今回は、外壁工事の話です。
床が貼られ、階段が設置され、内壁・天井の下地も大体組まれて一区切りがついた内装工事。
内装工事は
一区切りで、外装工事を進めよう!
集合住宅などの比較的大きな規模の工事では、「内装工事と外装工事が並行して進む」ことが多いです。
対して、比較的少人数で進める個人邸の工事は異なる傾向があります。
竣工直前以外は、「内装工事と外装工事は別に進む」ことが多いです。
外壁下地工事の話を、上記リンクでご紹介しています。
今回はパネルのような外壁材を貼り、その上からジョリパットで吹き付けて行きます。
ホワイトのシンプルな外壁
ホワイトのシンプルな外壁で作られるイメージの建築。
外壁は、出来るだけ凹凸がない
フラットなイメージです。
「フラットな板」のような外装材もありますが、今回は「凹凸が少ない吹き付け」にしました。
まずは胴縁の上から、パネルを貼ります。搬入したパネルをカットして加工します。
パネル一枚は結構重いので、男性二人がかりで持ち上げて、貼ってゆきます。
ヨイショと・・・
この板は、あそこに貼るんだな・・・
それほど厚みがない外装材ですが、持ってみるとかなりの重量があります。
建物を構成する材料は、全てがある程度の重量を持っています。
軒と外壁の統一感:片流れの屋根がふわっと乗るイメージ
今回は軒も外壁と同じ材料で貼って、シンプルなデザインにしました。
豊島の家のように「軒がない」デザインの場合は、すっきりと上まで外壁が伸びてゆきます。
対して、片流れの屋根で軒があるデザインの茨城の家。
平面的に「外壁のラインから出る部分」が軒となりますが、
片流れの屋根は、シンプルに
建築のボリュームにふわっと乗るイメージにしたい!
イメージを考え、軒も外壁と同じ材料・同様の納まりで設計しました。
軒が出ているところに、重たいパネルを貼るのは
結構大変な作業です。
男性3人がかりで、しっかりと押さえながら留めてゆきます。
いくつかのサッシュは、外壁の際まで配置されているので、その部分はパネルが細長くなります。
こういう「細長い部分」も現場で採寸・裁断して、丁寧に貼ります。
これで、外壁工事もひと段落で、
雨風にも安心になります。
次回は、内装工事と外壁塗装下地工事です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。