木造戸建住宅の工事の流れ〜片流れの屋根がふわっと乗るイメージ・戸建住宅の内装工事と外装工事の同時進行・ホワイトのシンプルな外壁・軒と外壁の統一感〜|茨城の家28・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜シンプルな直階段の工事・階段の段板を支える「力持ち」の桁・桁を支える階段の下地・柱にしっかり固定〜」の話でした。

目次

戸建住宅の内装工事と外装工事の同時進行

茨城の家:外壁工事(新建築紀行)

今回は、外壁工事の話です。

茨城の家:階段工事(新建築紀行)

床が貼られ、階段が設置され、内壁・天井の下地も大体組まれて一区切りがついた内装工事。

現場監督A

内装工事は
一区切りで、外装工事を進めよう!

集合住宅などの比較的大きな規模の工事では、「内装工事と外装工事が並行して進む」ことが多いです。

対して、比較的少人数で進める個人邸の工事は異なる傾向があります。

竣工直前以外は、「内装工事と外装工事は別に進む」ことが多いです。

外壁下地工事の話を、上記リンクでご紹介しています。

今回はパネルのような外壁材を貼り、その上からジョリパットで吹き付けて行きます。

ホワイトのシンプルな外壁

茨城の家:Concept Model(新建築紀行)

ホワイトのシンプルな外壁で作られるイメージの建築。

Yoshitaka Uchino

外壁は、出来るだけ凹凸がない
フラットなイメージです。

「フラットな板」のような外装材もありますが、今回は「凹凸が少ない吹き付け」にしました。

まずは胴縁の上から、パネルを貼ります。搬入したパネルをカットして加工します。

茨城の家:外壁工事(新建築紀行)

パネル一枚は結構重いので、男性二人がかりで持ち上げて、貼ってゆきます。

現場監督A

ヨイショと・・・
この板は、あそこに貼るんだな・・・

それほど厚みがない外装材ですが、持ってみるとかなりの重量があります。

建物を構成する材料は、全てがある程度の重量を持っています。

軒と外壁の統一感:片流れの屋根がふわっと乗るイメージ

茨城の家:外壁工事(新建築紀行)

今回は軒も外壁と同じ材料で貼って、シンプルなデザインにしました。

豊島の家:外観(新建築紀行)

豊島の家のように「軒がない」デザインの場合は、すっきりと上まで外壁が伸びてゆきます。

対して、片流れの屋根で軒があるデザインの茨城の家。

茨城の家:模型(新建築紀行)

平面的に「外壁のラインから出る部分」が軒となりますが、

Yoshitaka Uchino

片流れの屋根は、シンプルに
建築のボリュームにふわっと乗るイメージにしたい!

イメージを考え、軒も外壁と同じ材料・同様の納まりで設計しました。

Yoshitaka Uchino

軒が出ているところに、重たいパネルを貼るのは
結構大変な作業です。

男性3人がかりで、しっかりと押さえながら留めてゆきます。

茨城の家:外壁工事(新建築紀行)

いくつかのサッシュは、外壁の際まで配置されているので、その部分はパネルが細長くなります。

こういう「細長い部分」も現場で採寸・裁断して、丁寧に貼ります。

これで、外壁工事もひと段落で、
雨風にも安心になります。

次回は、内装工事と外壁塗装下地工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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