木造戸建住宅の工事の流れ〜柱による空間の秩序・フラットな白いイメージの外壁・階段と丸柱・一体化する構造と階段〜|茨城の家29・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜片流れの屋根がふわっと乗るイメージ・戸建住宅の内装工事と外装工事の同時進行・ホワイトのシンプルな外壁・軒と外壁の統一感〜」の話でした。

目次

柱による空間の秩序

茨城の家:階段工事(新建築紀行)

今回は、階段工事の続きと外壁塗装下地工事の話です。

壁に桁をガッチリと施工して、段板を施工して、階段が完成しました。

この階段のデザインには、一つ大事なポイントがあります。

Yoshitaka Uchino

ポイントは、ちょうど階段と重なる位置にある、
丸柱です。

このヒノキの丸柱は、外部ヴォイドのテラスを支えるために、構造的に必要です。

丸柱は、もう一本あります。

茨城の家:軸組模型(新建築紀行)

その丸柱は、和室の角に配置しています。

これら丸柱2本は、広いリビングに配置するのは「構造上必要」です。

Yoshitaka Uchino

柱によって、
空間に秩序をもたらしたい。

「空間の秩序を柱によって生み出す」ことを考えました。

階段と丸柱:一体化する構造と階段

茨城の家:上棟(新建築紀行)

そして、その空間の大事な要素の一つである、柱と階段を一体化させることを考えました。

Yoshitaka Uchino

「丸柱が階段を貫入している」
デザインです。

この話を工務店担当者にしたら、

現場監督A

どうやって、
作ればいいのかな・・・

現場監督A

ちょっと、
この加工は難しい・・・

「難しいのでは」と言われ、一緒に考えました。

確かに結構難しいです。

Yoshitaka Uchino

階段の段板の施工を
工夫できないですか?

現場監督A

なんとか
工夫しましょう・・・

そして、段板を加工してもらって、部分的に一部を切断して柱と合体させました。

茨城の家:階段工事(新建築紀行)

柱と一体感を持たせて施工できました。

現場監督A

綺麗につくるの、
大変だったよ・・・

後で、大工さんに言われましたが、打ち合わせ通りに綺麗にできていて大満足です。

フラットな白いイメージの外壁

茨城の家:外観(新建築紀行)

続いて、外壁塗装の工事です。

フラットな白いイメージの外壁を作るために、パネルに白い吹き付けで仕上げます。

まずは、外壁下地工事です。

外壁のパネルを貼り終え、ジョリパットで吹き付ける前に、下地処理する必要があります。

Mana Muraki

「出来るだけ平滑な白い面」の
デザインですね。

もともと別々のパネルを並べて施工しているので、「パネル同士の接続部分」は「割れ」が生じやすいのです。

そこで、パネル同士接続する部分には下地処理をして、平滑になるように施工します。

茨城の家:外壁塗装下地工事(新建築紀行)

こういう部材と部材の接合部は、どうしてもヒビ割れが生じやすいところです。

Mana Muraki

外壁は太陽光などで熱を持つことがあり、
熱によって材料が、多少膨らんだりします。

外壁全面のパネル接続部分を、丁寧に下地処理しました。

茨城の家:外壁塗装下地工事(新建築紀行)

綺麗に下地ができてきて、あとは吹き付けるだけです。

塗装や吹き付けは、下地工事が要です。

Yoshitaka Uchino

これなら、
フラットで綺麗な外壁になりそうです。

次回は、外壁塗装工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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