織田信長の夢と岐阜城〜歴史的場所や城を訪れるロマン・「建主の城」をつくり出す建築・シンプルすぎる「縄張り図」と城郭建築〜|岐阜城2・建築設計と旅と歴史

前回は「ついに訪れた岐阜城〜建築家と旅・現代建築と古建築の宝庫・京都と大阪と奈良と兵庫〜|建築設計と旅と歴史」の話でした。

目次

織田信長の夢と岐阜城:歴史的場所や城を訪れるロマン

岐阜城(新建築紀行)

僕は、小学生の頃から歴史が好きです。

「歴史好き」の方は結構多いですが、旅先で歴史に関わる場所や城などを訪問するのは楽しいです。

小学生の時、学びの対象として、

理科か歴史が
最初に好きになりました。

歴史は、僕が最初に興味を持った「最初のいくつかの一つ」です。

戦国大名 織田信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

小学校4〜5年生くらいの頃から、織田信長や武田信玄のことが好きでした。

「日本史上最も有名な人物」の一人である織田信長。

歴史好きにとっては、ロマンあふれる人物です。

岐阜城(新建築紀行)

岐阜城は、大阪(大坂)城などと同じで「再建された城」です。

時代が変わっても、岐阜城が建っている計画地・地形は昔と大きくは変わりません。

そのため、

信長が生きていた頃も、
このあたりの地形は同じだったんだな・・・

と言うことは、
信長も「似た光景」をみていたのかも知れない・・・

こんな風にロマンが感じられます。

「建主の城」をつくり出す建築

熊本の家:計画地(新建築紀行)

建築設計で大事なことは、デザイン以外に、コスト・法律・工事監理など様々あります。

なんと言っても、
計画地が最も大事です。

「そこに建築を建てる」計画地は、「変更不可能」であり最重要な存在です。

計画地を買う時点から、建て主から相談を受けることがあります。

賃貸マンションを
建てたいのですが・・・

計画地の購入から
相談に乗って欲しいです・・・

承知しました。
土地の選定からお付き合いします!

こういうご要望を受ける場合、ざっとした資金計画からご相談に乗ります。

その際には、提携している不動産会社と共に、資金計画から計画地の候補選定などをご提案します。

「計画地から提案する」こともありますが、やはり「計画地が先にある」ことの方が多いです。

熊本の家:外観(新建築紀行)

「熊本の家」の際には、建主が所有していた土地から設計が開始しました。

新建築紀行
熊本の家:模型(新建築紀行)

模型やCGで設計案をご説明して、建主と設計者の間でキャッチボールを続けます。

そして、案が固まったら、詳細設計やコストの把握・調整を行いながら、申請に向けてゆきます。

大きなお金と長い年月がかかる建築は、現代の人にとっては「城を築くこと」と同じ様に思います。

お城ほど規模は大きくなくても、「建主にとっての城」である住宅。

本物のお城ではないですが、
「建主の城」を設計させて頂くのは、貴重な機会です。

「建主の城」を設計してゆくのは、とてもロマンがあって嬉しいことです。

シンプルすぎる「縄張り図」と城郭建築

岐阜城(新建築紀行)

「城を設計する」機会は、なさそうですが、大きなロマンがあります。

かつて「金華山」と呼ばれた、大きな山の上に築城されていた岐阜城。

山が比較的少ない濃尾平野において、岐阜城のある金華山の威容は遠くからでもよく見えます。

山が多い岐阜周辺の
光景も圧巻です!

お城には「縄張り図」という図面が残っていることがあります。

現代の図面と比較すると「かなりラフな図面」です。

配置図のような図面から、簡単な立面図のような図面などが多い「縄張り図」。

現代の設計図と比較すると、「縄張り図」はシンプルすぎるほどの図面です。

この図面から
あの城がつくられたんだ!

と感激すると同時に、

この図面から、
あの城がどうやってつくられるのだろう?

と不思議に思うこともあります。

建築実務を始めた社会人に成り立ての頃に、訪れた岐阜城。

まだまだ実務のことは分からないことが多かったですが、フレッシュな気持ちで岐阜城を訪問しました。

歴史と建築に大いに興味を持つものとして、岐阜城を訪れた経験は大きなものになりました。

歴史にご興味がある方は、ぜひ岐阜城を訪問してください。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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