建築家が建てる家のコスト〜デザインの5つのフィロソフィー・デザインと建築費の目安・現実的なコストへの念入りな配慮〜|東京の建築設計

前回は「気になる建築費・コスト・総額の話〜「建物を建てること」と費用・上昇した工事費・建材・設備機器などのコストアップ・規模と予算・単価と総工費〜」の話でした。

目次

建築家が建てる家のコスト

練馬の家:リビング

こんにちは。

建築家・設計事務所で家を建てると、

有名なハウスメーカーより
やっぱり高いんでしょ?

と思われる方は多いと思います。

実際には、コストが高いかどうかはデザインの内容や使用する材料・設備機器等に大きく依存します。

そのため、必ずしも「ハウスメーカーの家よりも高い」ということはありません。

私たちの設計では、コストとデザインに関する目安はありません。

一つ一つに対して「一品生産」なので、その点はハウスメーカーとは対極的かもしれません。

新建築紀行
茨城の家:リビング上部の吹抜(新建築紀行)

ハウスメーカーだと、「この価格ではこのような家になります」というシステムがありますね。

ほとんどのハウスメーカーでは、基本的なプランニングが設定されています。

それに付加する感じでいくつかの選択肢からカスタマイズしていく、という手法で設計するのが多いです。

ベーシックなものだと幾ら、グレードアップや特注を追加していくとプラス幾らという設計フローです。

建主目線で考えると、

コストが明確で、
わかり易く安心かも・・・

という点があると思います。

デザインの5つのフィロソフィー:デザインと建築費の目安

新建築紀行
豊島の家:外観(新建築紀行)

それに対して「一品生産」の私たちの家は、

頼みにくいな、不安だな、
と思うかもしれません。

私たちは、独自のコンセプトやアイデアをもとにデザインを進めます。

そして、それらのコンセプトやアイデアのもとには「5つのフィロソフィー」を掲げています。

YDS’s Philosophy

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生

そして、建て主の要望や計画地の状況に応じて、設計を進めてゆきます。

豊島の家:テラス

根幹となるフィロソフィーがあるので、デザインには「いくつかの軸」があります。

それらの「いくつかの軸」を大事にしており、そこから一つ一つ発展させてゆきます。

そして、様々な建築を作り、合理的なコストダウンをしてきた結果、

私たちの設計における、
デザインの目安がつかめてきました。

これまでの建築費や工事のプロセスなどをもとに、「私たちなりのコスト感」を持っています。

そして、その「コストの目安」をもとに設計を進めてゆきます。

このようにすることで、「思いの外、コストが上がってしまった」ということがないようにしています。

建築工事のコストは、設備や材料に目が行きがちです。

実際は「建築をつくる方々の人件費」が大きな影響を持ちます。

そこで、「合理的に設計する」ことは「合理的な施工」につながり、コストダウンになります。

最近の設計作品では、
概ね当初のコストの目安で進んでいます。

現実的なコストへの念入りな配慮

熊本の家:外観

私たちの設計では、建て主のご要望を伺ってから、全ての設計がスタートします。

このぐらいの
予算で考えていますが・・・

最初に予算をご提示いただければ、
目算をつけながら進めていきます。

予算をお伝えいただければ、「ビックリするほど見当違いな金額」になる設計案にはなりません。

一方で、建築工事をするのは私たちではなく、「別会社」であるのが現実です。

様々な施工会社とお付き合いがあり、
意思疎通していますが・・・

別会社であるので、
分からないことが多いことも事実です。

工事会社に見積もっていただくまでは、確実にお伝え出来ない部分もあります。

石神井公園の集合住宅:中庭(夜景)

概算という形であれば、私たちのHPに見積シミュレーションがあります。

是非そちらをご参考にしてみてください。

まずは相談してみたい
のだけど・・・

と不安な方は、問い合わせフォームもあります。

そちらにご連絡を頂ければ、一つ一つ丁寧に私たちが返信しております。

もちろん、お電話でも
歓迎しています。

まずは、私たちのことを少しでも身近に感じていただきたいと思っています。

このサイトから、住まいやくらしの様々なことを発信しています。

お客様のご要望としては、
コストが占める割合も大きいですよね。

車一台よりも高額な買い物となると、当然「一番気になる部分がコスト」だと思います。

素敵な住まいの提案をしながらも、現実的なコスト面もしっかり考慮しています。

そして、建主に満足していただける設計を常に心がけています。

新建築紀行

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