合理的な設計とコストダウン 4〜茨城の家の軸組 2〜

前回は「合理的な設計とコストダウン 3〜茨城の家の軸組 1〜」の話でした。

茨城の家:軸組模型

1階のリビングは、3間半x4間半の空間です。

木造個人邸の感覚では、「かなり広い」です。

このリビングには、できるだけ柱を少なくしたいと思いました。

茨城の家:リビング

2階の床を支える端部には、柱を入れる必要があります。

「リビング内部に柱一本」で考えると、梁を大型にすれば、構造は成り立ちます。

しかし、梁が大きくなり、集成材が増えるとコストが、かなり上がります。

梁が大きくなりすぎると、2階の床の厚さが大きくなる。

不合理で、建築のボリュームが大きくなるので、
できるだけ、もう少し梁を小さくしたい。

柱を、もう一本入れるのは、
どうでしょうか?

茨城の家:軸組模型

そこで、「柱をもう一本追加」する方向で、デザインを考えました。

デザインに活かせるよう位置に、
柱を入れたい。

リビングの一角には、和室を作りました。

この「小さな和室の設置」は建主の希望でした。

そして、広いリビングに、少し床レベルが上がった和室を作って、空間を異化することを意図したのです。

茨城の家:模型(Copyright:YDS)

この建築のデザインテーマは「様々な吹き抜けから、変化する自然の光をすくいとる」です。

吹き抜けの一つは、「北側の優しい光を、さらに砕いて、柔らかな光を1階に届ける」役割を持ちます。

この「北側の優しい光」を受け取る1階のリビングには、日本的空間の象徴である和室が、最適でした。

和室の一角に柱を入れて、
デザイン性を高めたい。

こう考えて、和室の角に柱を立てることを考えました。

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