本棚の柱:リノベーションの設計プロセス④〜1/50の模型・スタディ模型・コンセプト〜|東京の建築設計

前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス③〜細長い本棚・本棚のルーバー・本棚の柱〜」の話でした。

目次

模型で様々検討

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

空間全体の雰囲気をつかむため、1/50の模型を作成しました。

最初に、ホワイト模型で検討します。

見え隠れの感じは、
どうかな?

まだ少し視線が、
気になるかもしれません。

もう少し検討を
続けよう。

「完成した設計案を、説明する・展示するため」に模型を作ることが一般的かもしれません。

「説明するため」の模型も大事ですが、私たちは、「設計を検討するため」の模型をたくさん作成します。

「検討用の模型」は「スタディ模型」や「スタディ・モデル」と呼びます。

1/50のスケールは、それほど大きくはありませんが、私たちは、この模型を眺めて色々イメージします。

そして、「模型の世界」に入って、色々と考えます。

様々な視点で模型を見る

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

「アイレベルで、どう見えるか」など検証します。

本棚の幅や、配置を変えたりして、ベストを探ります。

こちらから、
少しキッチンが見えやすいかな・・・

模型を何度もつくり、キッチンとの程よい距離感を見つけます。

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

色々な案を検討した結果、「本棚の柱」の種類を2〜3種類に変えてみることを思いつきました。

柱のタイプを、
二種類用意しました。

空間に変化が
出るね。

二種類の「本棚の柱」で
空間を柔らかく分節します。

良い雰囲気に
なってきたね。

コンセプトを模型で検討

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

デザインの基本的な方向性が固まってきました。

次はテクスチャを入れて、
より現実的に検討しよう。

テクスチャーを入れた
模型を作成します。

本棚、建具、床など主要な部分はイメージに近い素材を、使って表現します。

キッチン側からの様子も、確認します。

建主は、キッチンにも強いこだわりがありました。

次回は、より詳細な模型の話です。

完成写真は、下記からご覧ください。

新建築紀行

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