本棚の柱:リノベーションの設計プロセス③〜細長い本棚・本棚のルーバー・本棚の柱〜|東京の建築設計

前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス②〜基本アイデア検討・コンセプトの鍵〜」の話でした。

目次

キッチンとリビングの空間の文節

本棚の柱:初期案1/50模型(新建築紀行)
依頼者

たくさんの本を整理できるように
設計してください。

建主の要望から「本棚の家」をデザインコンセプトにして、アイデアを練ってゆきます。

Yoshitaka Uchino

もう少し、
空間に変化が欲しい。

と考えた時、建主のもう一つの大きな要望を思い出しました。

依頼者

今の対面式キッチンだと、
リビングから見えすぎるのが気になります。

ルーバーのような本棚

Yoshitaka Uchino

本棚をデザインして、
ルーバーのようにしてみたい。

キッチンとリビングを分節する為、ルーバーを取り入れる案の検討を始めました。

以前、ルーバーで空間を柔らかく分節する「蕎麦屋」を設計したことがあります。

Mana Muraki

半独立のような、
キッチンの空間にしましょう。

視線は遮りながらも、空間のつながりを予感させるデザインを考えます。

Yoshitaka Uchino

細長い本棚を
ルーバーに見立ててみよう。

Mana Muraki

「本棚のルーバー」みたいで、
面白いですね。

「本棚の柱」というコンセプト

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

思いつきで考えた「本棚のルーバー」の模型を作ってみました。

Yoshitaka Uchino

なかなか、
面白そうな空間だね。

Yoshitaka Uchino

今回は、
「本棚の柱」というコンセプトでいこう!

Mana Muraki

さらに模型を
作ってみます。

「ただ直線状に本棚を配置する」より、もう少し動きのある空間を検討します。

柱状にした本棚を円弧上に配置させることで、さりげなく空間の繋がりを出します。

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)
Mana Muraki

こうしてみたら、
面白いかな。

模型を作りながら、色々と考えます。

設計案は、検討を重ねていく過程で変化していきます。

Yoshitaka Uchino

柱を円弧状に配置するのは、
面白いね。

ブラッシュアップして、ベストなものをご提示できるようにいつも心がけています。

本棚の柱:1/50模型(新建築紀行)

「柱状の本棚」というものは、あまり見たことがありません。

Mana Muraki

なかなか
面白いですね。

Yoshitaka Uchino

ここをこうやって見てみると、
本棚の隙間から、キッチンが見えるね。

模型を作りながら、様々な検討を加えます。

そこで、「どのような雰囲気の空間になるのか」模型で検討を始めます。

Mana Muraki

本棚のレイアウトを
検討します。

次回は模型検討についての話です。

次回は上記リンクです。

完成写真は、下記からご覧ください。

新建築紀行

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