大事な基礎梁の配筋工事〜縦横無尽に配筋される太い鉄筋たち・生き物のような生命力を持つ鉄筋・合理的な基礎構造〜|蚕糸の森アパートメント8・東京の建築設計から

前回は「蚕建物を支える底盤配筋工事〜箱型の底盤で建物をがっちり支持・木造と鉄筋コンクリート造の類似点〜」の話でした。

目次

大事な基礎梁の配筋工事

蚕糸の森アパートメント:ピット配筋工事(新建築紀行)

今回は、基礎梁の配筋工事です。

底盤をきちんと配筋したら、いよいよ基礎梁となる大梁を配筋します。

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

建物の構造は全てが大事ですが、最も大事なのは基礎です。

文字通り「基礎」は「建物の基礎」であり、基礎工事は最も念入りに行われます。

大きな基礎梁と分厚い底盤によって、建物を支えます。

Mana Muraki

とても
大きな梁ですね。

Yoshitaka Uchino

この大きな基礎梁で
建物全体を支えます。

縦横無尽に配筋される太い鉄筋たち

蚕糸の森アパートメント:ピット配筋工事(新建築紀行)

基礎梁が、上階の荷重(重量)を底盤に伝えます。

そして地面に設置している底盤が、建物全体を支えます。

基礎梁・底盤両方大事ですが、やはり大きな基礎梁をきっちり配筋することが重要です。

太い鉄筋が縦横無尽に配筋されています。

鉄筋の太さも色々ありますが、

職人A

ここは
25mmの鉄筋だな・・・

職人A

基礎梁
上部の鉄筋本数は6本だな・・・

構造図面にある太さと位置をきちんと、正確に職人さん達が一本ずつ配筋してゆきます。

生き物のような生命力を持つ鉄筋:合理的な基礎構造

蚕糸の森アパートメント:ピット配筋工事(新建築紀行)

間近でみると、太い鉄筋がガシッと組まれていて、かなりの迫力です。

ここではφ25mmの鉄筋が6本上下にあって、かなり頑丈です。

Mana Muraki

鉄筋も
生き物のように見えますね。

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

土工事も関わる基礎工事は、大きな費用が掛かります。

基礎の深さを少し深くしただけでも、すぐに数百万円以上のコストがかかってしまうこともあります。

Yoshitaka Uchino

基礎梁は合理的に
そして、頑丈に設計することが大事です。

基礎が頑丈な方が耐震性が向上しますが、コストも上がってしまうこともあります。

そのため、「高い合理性で、適切な基礎構造を作る」ことが大事です。

コストダウンと合理性に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

デザインやアイデアと共に、

Yoshitaka Uchino

数学的・物理的合理性が
高い建築を設計することを心がけています。

次回は、ピットの配筋検査です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次