前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス③〜細長い本棚・本棚のルーバー・本棚の柱〜」の話でした。
模型で様々検討
空間全体の雰囲気をつかむため、1/50の模型を作成しました。
最初に、ホワイト模型で検討します。
見え隠れの感じは、
どうかな?
まだ少し視線が、
気になるかもしれません。
もう少し検討を
続けよう。
「完成した設計案を、説明する・展示するため」に模型を作ることが一般的かもしれません。
「説明するため」の模型も大事ですが、私たちは、「設計を検討するため」の模型をたくさん作成します。
「検討用の模型」は「スタディ模型」や「スタディ・モデル」と呼びます。
1/50のスケールは、それほど大きくはありませんが、私たちは、この模型を眺めて色々イメージします。
そして、「模型の世界」に入って、色々と考えます。
様々な視点で模型を見る
「アイレベルで、どう見えるか」など検証します。
本棚の幅や、配置を変えたりして、ベストを探ります。
こちらから、
少しキッチンが見えやすいかな・・・
模型を何度もつくり、キッチンとの程よい距離感を見つけます。
色々な案を検討した結果、「本棚の柱」の種類を2〜3種類に変えてみることを思いつきました。
柱のタイプを、
二種類用意しました。
空間に変化が
出るね。
二種類の「本棚の柱」で
空間を柔らかく分節します。
良い雰囲気に
なってきたね。
コンセプトを模型で検討
デザインの基本的な方向性が固まってきました。
次は素材感を入れて、
より現実的に検討しよう。
テクスチャーを入れた
模型を作成します。
本棚、建具、床など主要な部分はイメージに近い素材を、使って表現します。
キッチン側からの様子も、確認します。
建主は、キッチンにも強いこだわりがありました。
次回は、より詳細な模型の話です。
次回は上記リンクです。
完成写真は、下記からご覧ください。