前回「アイデア:都市広場~吉祥寺の集合住宅・広場・経済的合理性・銀行融資・粗利・合理的設計・都市空間に貢献~」の話でした。
園児たちが集まって交歓する広場
今回は、ふじみ幼稚園における都市広場の話です。
幼稚園などの学校施設で、広場のような屋内空間を創り出したいと考えています。
「園児たちが集まって交歓する広場」のイメージです。
幼稚園や保育園において、最も大事な空間は園庭と考えています。
園庭で健やかに遊びながら、
成長できる空間が、幼稚園・保育園には望ましいでしょう。
園庭で遊ぶことが多い園児たち。
その園児たちに、「園庭以外の広場」をデザインしたいと考えました。
エントランスホールを園児の広場に
建主の希望で、園庭を保育室がぐるっと囲むプランとなった園舎の平面計画。
広場のような「大きな空間」を、エントランスホールに求めました。
ふじみ幼稚園において、エントランスホールを「広場の空間」と考えました。
広いエントランスホールは、保育室などへ繋がる縁側の空間を臨みます。
職員室に面したホールを、新たな園の顔としての風格を持たせるました。
そして、エントランスホールを単なる「保育室へ至る通過点」としないように考えました。
このエントランスホールは園児達が走り回ったり、遊んだりすることが出来る空間です。
園児にとっては、
広場のような空間です。
園児たちの作品が掲げられるミュージアム・スクエア
エントランスホールから各保育室へ到る縁側へ行く動線、二階の遊戯室へ行く動線上にあります。
つまり、このエントランスホールが「幼稚園全体の中心」となります。
職員室との境の大きな壁面には、園児達の描いた絵などの作品を掛けることが出来ます。
園児達の作品が掲げられた時、小さなミュージアムのような空間になります。
あれ見て!
僕が描いた絵だよ!
あれはね、
この間、動物園で見たカピバラを描いたんだ!
上階の遊戯室を支える柱は、コンクリート打ち放しの円柱とし、ホールの空間を引き締めます。
「自分の作品」が掲げられる。このミュージアムのような空間は、園児にとって大切な場になります。
園児達の「楽しみの場」と
なります。
そして、ふじみ幼稚園だけの「特別の記憶」を生み出すでしょう。
その「特別な記憶」こそが、幼稚園・保育園の空間に必要な空間と考えます。
完成写真は、下記からご覧ください。
次回は上記リンクです。