前回は「アイデア:都市広場 3~石神井公園の集合住宅~」の話でした。

今回は、吉祥寺の集合住宅における都市広場の話です。
吉祥寺の集合住宅では、植栽豊かな小さな森を創りました。

ささやかなスケールですが、都市に武蔵野の森を再現しました。

住まい手が、日々、自然を
身近に感じながら生活するイメージです。


この森は広場のような空間で2層の高さのコンクリートの壁で囲われ、落ち着いた空間となっています。



小さな宇宙のような、
広がりを持つ自然の空間ですね。
住戸のボリュームを最大限確保するために、この中庭は高さが2層までしか建てられないエリアに配置しました。


経済的な合理性を確保しつつ、この建築だけの中庭の空間を創り出しています。
この中庭に階段を配置し、道の空間として垂直動線である階段が広場を囲む構成にしました。


道の空間と中庭の広場の空間が接続することで、日常生活の中で楽しんで頂けるように考えています。
中庭を囲むコンクリートの壁に大きな開口を開け、街からも樹木を見ることが出来ます。



小さな森によって、建築が都市空間に
貢献することを考えました。
竣工写真等は、下記サイトからご覧ください。