前回は「あたたかな住まい・豊島の家〜自然の光のうつろいを感じる住空間・木のテラスと吹き抜け・「自分だけの空」を楽しむ〜」の話でした。
家の中心:リビングと木のテラス
豊島の家は、「テラスから降り注ぐ自然の光が、優しく空間を満たす」イメージで設計しました。
テラスから、
光がフワッと広がってゆくイメージです。
そして、家の中心となるリビングの空間と「木のテラス」が隣り合っています。
そして、「木のテラス」もまた「家の中心となる空間」であるようなイメージです。
リビングを見上げると、広い吹き抜けと木のテラスが見えます。
広い吹き抜けには、木のテラスから差し込む自然の光が柔らかく空間を満たします。
テラスから広がる自然の光は、
四季折々変化します。
対面式キッチンがあり、吹き抜けで開放的な雰囲気のリビング。
木のテラスに面する吹き抜けは、無限大の高さが感じられます。
開放感も
無限大ですね。
住宅・家の規模は、計画地の条件によって、様々です。
「建主の城」を設計するときは、このように、
その家・住まいだからこそ
得られる体験を生み出したい!
「その住まいだけの体験と空間」を生み出すことを考えています。
自分たちだけの広場:木のテラス
建築に貫入する「木のテラス」は、「自分たちだけの広場」となります。
西洋の都市において、数多く見受けられる広場の空間。
住宅の中の空間である、「テラスの広場」は、都市における広場と比較するとだいぶ小さいです。
この8畳ほどの広さの「木のテラス」は、やや大きめの個室くらいのサイズです。
平面的なサイズは「大きめの個室くらい」であり、高さは空まで突き抜けます。
テラスの立体的サイズで
考えると、無限大の大きさになります。
屋根のない「木のテラス」では、建築空間としてのサイズは無限大となります。
平面的には広くはない「木のテラスの広場」は、とても開放的な空間となります。
都市空間を室内に取り込む
ガラス張りのテラスは、都市空間・街の風景を映し出します。
そして、都市空間・街の様子を家の中に取り込みます。
街という都市空間が、家の中に取り込まれ、広がってゆきます。
テラスからは、都市・街の光景を楽しむことが出来ます。
豊島の家のテラスから、都市空間・街を臨むと、ちょうどサンシャインシティが見えます。
テラスからは、様々な都市空間が見え、このテラスが「都市と建築の結節点」となります。
テラスに面した個室は、天井までいっぱいの窓から、溢れんばかりの光が入ってきます。
とても明るくて、
過ごしやすい個室です。
テラスに出入りするドアのある道空間に面する個室のドアを開くと、パアッと街への眺望が開けます。
住まいの中で街が感じられ、住まいの空間が広がってゆきます。
テラス越しに空が見えて、
垂直的に空間が無限に広がってゆきます。
街が見えて、水平方向にも、
空間が無限に広がってゆくイメージですね。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。