地中海の美しい島々 5〜多様な道空間・岩と石の空間・ミコノス島・ギリシャ〜|東京の建築設計から

前回は「地中海の美しい島々 4〜迷宮のような道空間・ミコノス島・ギリシャ〜」の話でした。

目次

多様な道空間

ミコノス島の路地(新建築紀行)

緩い階段を登って平地になったと思ったら、急勾配の階段になったり、非常に多様な空間です。

このスロープ上の路地空間が非常に面白いです。

歩いていて、
まったく飽きないです。

ヨーロッパでは少ない電柱ですが、ありました。

電柱も電線も景観の邪魔ではありますが、木製の電柱がレトロな感じです。

それほど目障りに感じないのが、不思議なところです。

ミコノス島の路地(新建築紀行)

隣り合う建物がつながっています。

日本ではない建築の作り方で、ヨーロッパでは多いタイプです。

低い白い建物が「まとまった一つの景観」を
生み出していて、統一感があります。

お店も
可愛らしい感じですね。

岩を利用した手作り壁

ミコノス島の路地(新建築紀行)

石・岩を、モルタルかコンクリートに入れて壁を作っています。

非常に分厚くて、こんなに分厚い必要はないでしょうが不思議と重々しく感じません。

コンクリートを作る時は、骨材という石を入れます。

「骨材が大きくなったコンクリート」とも考えられ、不思議と景観とマッチしています。

平滑でプレーンな壁面もシンプルで良いですが、このように荒々しい「作った感」のある壁も味があります。

ミコノス島の路地(新建築紀行)

同じように石を練り込んで作った、大きな壁面がありました。

白い建物と好対照をなしていて、
がビシッと引き締まります。

ミコノス島は小さな島ですが路地が張り巡らされていて、歩くと結構距離がありますが、楽しい散歩になります。

歩いて楽しい階段空間のある、蚕糸の森アパートメントを設計しました。

蚕糸の森アパートメント:共用階段から臨む公園(新建築紀行)

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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