リビングを1階にして良かったこと③〜大事な小さな子どもと家族の距離感・リビングを通って階段へ・子どもの成長・家族のコミュニケーションが生まれる住まい〜|東京の建築設計

前回は「リビングを1階にして良かったこと②〜リビングとつなげたテラス・空のテラス・無限の高さを持つアウトドアリビング・昼も夜もリビングと寄り添う「テラスの空間」〜」の話でした。

目次

リビングを通って階段へ:子どもの成長

練馬の家:階段・玄関

練馬の家で、一階をリビングにして良かった点が、もう一つあります。

それは、

「リビングを通らないと、
2階の各部屋に行けない」ことです。

練馬の家:階段・玄関

子ども達が小さな頃は、

ママと一緒が
いい!

となんでも「親と一緒」になりますね。

でも、子ども達が成長するにつれ、

一人の
時間が欲しい!

子どもたちに自我が出てきます。

そして、「親と関わる」機会が少なくなってゆきます。

これは、親の立場から見るとちょっと残念ですが、

それもまた、
子どもの成長ですね。

子ども達が中学生以降になると、自分の部屋に行きがちになります。

大事な小さな子どもと家族の距離感

練馬の家:階段・玄関

もし、リビングが2階にあって、1階に個室があるプランのとき。

帰ってきた子ども達は、

ただいま〜!

と「自分の部屋に直行」してしまうかもしれません。

練馬の家では、玄関からすぐリビングです。

玄関脇にベンチを兼ねた階段をデザインしました。

二階へ上がる階段へは、一度リビングを通ります。

子ども達が、すぐに2階の自室へ行こうとしても、リビングにいる親と顔が合います。

この時、

ただいま!

おかえり!

の一言でもコミュニケーションが出ますね。

この「ちょっとしたコミュニケーション」を意識したプランです。

家族のコミュニケーションが生まれる住まい

練馬の家:パースペクティブ(新建築紀行)

玄関の目の前に階段があり、玄関入ってすぐにリビングがある練馬の家。

普通の家は、「玄関から廊下を通ってリビングに至る」のが多いでしょう。

玄関から
リビングが丸見えなのはちょっと・・・

というご意見にも配慮して、玄関に入って「直角の方向にリビングを配置」しました。

玄関にいらした方が、
「リビングを見よう」と意識しない限り、見えにくいです。

また、玄関の目の前の階段の段板が跳ねだしているので、「跳ね出した段板」によって視線を遮ります。

リビング奥の
キッチンは、来客者から見えにくいと思います。

練馬の家:階段

オシャレな・美しい空間づくりを目指しますが、

住む方の気持ちを、
第一にしています。

練馬の家:階段・玄関(新建築紀行)

階段と一体化したベンチは、家族同士でどこかに出かける時に、

パパ、
ちょっとここで荷物の確認!

あっ、そういえば、
カメラもう一台あった方がいいね!

と家族同士で、様々な会話が生まれるでしょう。

少しでも家族のコミュニケーションが生まれやすく、楽しい家を生み出したいと考えています。

新建築紀行

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