前回は「アイデア:揺らめく自然〜光と風と住まい・House-S〜」の話でした。
アイデア:揺らめく自然〜House-S・光と風と住まい・外部の有機的ヴォイドと光〜|東京の建築設計から
無限の広がりのあるテラス
目次
自然を内包する空間
今回は、熊本の家における「揺らめく自然」の話です。
光・風・雨を建築の内部に取り込み、自然を感じられるような空間を創ることを考えています。
空間に自然を内包し、
Yoshitaka Uchino
建築の内部で、
自然を体験できる空間を創りたいと考えています。
建築の内部空間だからこそ感じられる自然の光や風、雨。
これらの自然は、日常で感じるものとは異なります。
日常で感じる表情とはまた違う表情を、
見せてくれます。
テラスからの光と風
それらを住まいに取り入れ、四季折々の風情を感じられるような住空間を目指しています。
熊本の家では、二階にテラスを貫入させました。
そして、テラスから光や風などの自然を感じられるように意図しました。
テラスを通して差し込んでくる光は、各部屋で様々に変化し、美を演出します。
雨が降った時、このテラスに降り込む雨をガラス越しに見ると、雨が降るという見慣れた光景がまた違って見えます。
そして、
新たな発見があります。
「自分だけの空」をつくる
「自然を包み込むような建築」を創りたいと考えています。
そして光をすくい取りたい、
と考えています。
1階のリビングからは、吹き抜け越しに、テラスを通して空が見えます。
天気の良い時は、
青空を動く雲が見えます。
このテラスから見上げた空は「自分だけの空」で、空が近く感じられます。
実際の空の高さは、このテラスから見ても地面から見てもほとんど変わりません。
それでも、空への心理的な距離は近づきます。
自然を身近に感じられる体験を、
大事にしたいと考えています。
揺らめく自然と様々な光をすくいとること〜建築設計におけるアイデアとコンセプト・四季折々変化する光…
空間における自然と光の変化
次回は上記リンクです。
完成写真は、下記からご覧ください。