前回は「アイデア:揺らめく自然 1~練馬の家~」の話でした。

各住戸が連なる構成の集合住宅は、戸建住宅に比べて、
窓の大きさ・配置に制約があることが多いです。
廊下や共用部分の面積をコンパクトにしつつ、出来るだけ各住戸の窓をつくる面を多くして、
明るく開放的な住空間を創りたいと考えています。
石神井公園の集合住宅では中庭をつくることで、
パブリックスペースに 自然の潤いを創り出しています。
直方体のボリュームから中庭を欠きとる構成により、外壁面が増えました。
中庭に面する住戸では、中庭に向けて窓を開け、採光と通風を確保すると共に、
中庭を眺めることが出来ます。
パブリックスペースの中庭の空間を住空間に取り込み、住まいに愛着を感じられます。
住まいからの眺め
中庭を包み込むルーバーの先には、石神井公園の樹木が見えます。
そして、自分の住戸から中庭の空間を介して、公園の自然を楽しむことが出来ます。
中庭から空が見える「自分だけの空」とパブリック空間である中庭、
外部の都市空間の自然が重層する空間を住まい手は楽しむでしょう。
完成写真は↓です。模型写真・ドローイング等は↓です。
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