前回は「揺らめく自然と様々な光をすくいとること〜建築設計におけるアイデアとコンセプト・四季折々変化する光・練馬の家〜」の話でした。
揺らめく自然と様々な光をすくいとること〜建築設計におけるアイデアとコンセプト・四季折々変化する光…
空間における自然と光の変化
目次
揺らめく自然の中庭
今回は、石神井公園の集合住宅における、揺らめく自然の話です。
各住戸が連なる構成の集合住宅は、戸建住宅に比べて、窓の大きさ・配置に制約があることが多いです。
廊下や共用部分の面積をコンパクトにしつつ、出来るだけ各住戸の窓をつくる面を多くしたいと思います。
Yoshitaka Uchino
明るく開放的な住空間を、
創りたいと考えています。
石神井公園の集合住宅では中庭をつくることで、パブリックスペースに 自然の潤いを創り出しています。
直方体のボリュームから中庭を欠きとる構成により、外壁面が増えました。
中庭に面する住戸では、中庭に向けて窓を開けました。
そして、採光と通風を確保すると共に、中庭を眺めることが出来ます。
パブリックスペースの中庭と住空間
パブリックスペースの中庭の空間を 、住空間に取り込みます。
この中庭の空間が、住まいの空間に入ってゆき、それぞれの住まいの空間を特徴づけます。
住まいに
愛着を感じられます。
中庭を包み込むルーバーの先には、石神井公園の樹木が見えます。
そして、自分の住戸から中庭の空間を介して、公園の自然を楽しむことが出来ます。
中庭から空が見える「自分だけの空」とパブリック空間である中庭。
外部の自然が重層する空間を、
住まい手は楽しむでしょう。
アイデア:揺らめく自然~自然の光と風・中庭・雨・石神井公園の集合住宅~|東京の建築設計から
光・風・雨などの自然をいつも感じられる住空間
次回は上記リンクです。
竣工写真は下記サイトをご覧ください。