前回は「石神井公園の集合住宅 1〜マンションの建築工事現場・地鎮祭〜」の話でした。

地鎮祭が完了し、いよいよ工事に入ります。
今回は、建物の高さを決めるレベル設定の話です。
個人邸の場合は、都内の3階建等以外では、高さ規制が大きな影響を及ぼすことは少ないです。
4階以上の集合住宅では、高さ規制が設計・デザインに非常に大きな影響を持ちます。
高さ規制は、建築基準法による日影規制・北側斜線、条例等による最大高さ等あります。
いずれの場合も、「高さを測定する基準」として「建築の平均地盤高さ」を設定します。
高さの基準レベルを設定して、「そこから高さを測定する」のです。
これは非常に重要なポイントです。

多くの場合は、付近のマンホールの天端を基準とします。
この建築でもマンホールを基準にして、敷地内のレベルを確認してゆきます。
これを間違えてしまうと、取り返しのつかないことになります。

私たち設計者が、現場監督と一緒に、
慎重にレベルを設定してゆきます。


写真右手にあるのは現場事務所です。
現場事務所は、付近のマンションの一室を借りることが多いです。
この計画地はゆとりがあったので、一角にプレハブを建てました。
ここで、これから1年弱の間、現場打ち合わせを進めてゆきます。
次回は、試験杭の話です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。