前回は「アアイデア:都市広場 〜練馬の家・住まいの広場・アウトドアリビング・「無限の吹き抜け」を持つ空間・「木に囲まれた空間」で過ごすイメージ〜」の話でした。
住宅の広場:子どもたちが楽しい空間
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今回は、熊本の家における都市広場の話です。
熊本の家では、白い箱に「ヴォイド=テラス」を貫入させるのが基本コンセプトです。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/13HK-p03ma.jpg)
シンプルな白い箱の空間に、直方体のヴォイドをつくり、その外部テラス=ヴォイドから光と風が駆け巡ります。
男の子が三人いるご家庭の住まいを設計するにあたり、
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男の子たちが
楽しめるテラスが欲しいな・・・
と考えました。
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子ども達に、住まいの空間で
のびのびと過ごして欲しい・・・
このテラスは三方を囲まれた「住宅の広場」であり、子どもたちが楽しい空間です。
子どもたちが身近に感じるテラス
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この住宅は、三人の子ども向けですが、当初は子ども部屋を二つにしました。
子どもたちが小さいうちは、
みんなで寝るので、部屋は2つで良いです・・・
大きくなったら、それぞれ別の個室が
持てるように、将来間仕切れるようにして下さい・・・
という建主のご要望を頂きました。
そこで、
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広場のテラスの
両側に子ども部屋を配置しよう・・・
と考えました。
この住宅における「広場の空間」を子ども部屋とつなげれば、
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子どもたちが、テラスで楽しんで
過ごしてくれると良いな・・・
子どもたちがテラスを身近に感じられます。
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子ども達が部屋と屋外の広場の空間を、
駆けめぐるイメージです。
そこで、2階のテラスを、どのように配置するかを考えました。
テラスを子ども部屋で挟み、もう一方には廊下を隣接させました。
広場と道空間の積層
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2つの子ども部屋と廊下という、3つの空間に隣接するテラスです。
そして、テラスの広場としての機能を高めました。
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テラスを中心とする回遊性が創り出せないか、
と考えました。
回遊性によって様々な動線が生まれ、空間に深みが出ます。
廊下と子ども部屋が、テラスを囲むようにデザインしました。
子ども部屋に挟まれたテラスは、子ども達にとって格好の広場となるでしょう。
このテラスは、両側の子ども部屋と廊下から出入りできる「開かれた空間」です。
上を見上げれば空が見えます。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/07/HKP247m.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/07/HKP247m.jpg)
少し赤色に染まる夕日をテラスから眺めると、空にはいろいろな色があることを改めて感じるでしょう。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP08a.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP08a.jpg)
廊下の道空間とテラスの広場の空間が積層して、空間に深みを与えるイメージです。
廊下からはテラス越しに空が見えて、家の様々な空間から空を眺めることができます。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/2304YU01.jpg)
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都市に開かれたこの広場の空間は、
家族の憩いの空間です。
テラスからは空・街・阿蘇の山々を眺めることの出来、この住宅特有の貴重な空間となるでしょう。
完成写真は、下記からご覧ください。